エディターなんて道具だし好きなものを使えば良いと思う。

Vim は優れたエディターだ。実際のところ、ひとつふたつの設定ファイルや、ちょっとしたソースコードを編集したりする場合は自分も Vim を使っている。

ではなぜわざわざ Emacs というエディターをメインに利用するのか。その答えは「拡張性」にある。

Vim を拡張する場合 VimScript を書くことになる。これは苦痛だ。

Emacs の場合は Lisp で拡張できる。もちろん Emacs Lisp も手放しで褒められる点ばかりではないが Lisp でエディターの機能を好みに拡張できるというのは大変な利点である。

これから Emacs をはじめようという人は、るびきちさんという人のブログが非常に参考になる。また書籍も彼の著書である Emacs テクニックバイブル及び Emacs Lisp テクニックバイブルを読めば完璧だ。オライリーの入門 GNU Emacs も古いが良書なので金に余裕があればぜひ。ちなみにるびきちさんとは面識も無いし特に金も貰っていない。

Vim はほとんど設定をしなくても使えるし、多くの環境に初めから入っているし、初心者からベテランまで使える非常に優れたツールのひとつだ。ただどんなエディターでも使いこなすごとに拡張したくなるのが世の常であり、その際に VimScript を使わなければいけないというのが唯一の弱点である。そう、エディターの優劣はつまるところ言語の差なのである。

よく Vim と Emacs の操作性について話題にする者がいるが、これは参考にならない。なぜならどうせカスタマイズすれば自分好みの操作体系になるのは自明であるからだ。すなわち、ただひとつ重要なのは拡張性なのである。

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