Ubuntu 12.04 LTS がリリースされたのでよくあるインストール記事を書く。
前回の LTS である 10.04 から比較して、個人的に大きな変更だと思う点は以下の通り。
・ Ubuntu Unity が標準になり GNOME が 3.4 系になった
・ server カーネルが generic になった
他はリリースノート参照。
自分のセキュリティポリシー上、ディスクの暗号化は必須なので、暗号化 LVM を利用するためサーバー CD からインストールする。インストールが終わったらまずソースリストを編集する。
システムを最新に更新する。
sudo apt-get -y upgrade && \
sudo apt-get autoclean && \
sudo apt-get -y autoremove
主要なパッケージをまとめて apt-get install する。
Ubuntu 12.04 LTS では nodejs 、 npm 、 coffeescript といったパッケージが universe に用意されているので開発にそのまま使える。ただし universe と multiverse を有効にする場合は慎重に。
zsh を設定し、バックアップや自動アップデートを設定し、 Emacs Lisp をバイトコンパイルする。
仮想マシンの場合はこのあたりで一旦イメージを退避しておくと良いだろう。
サーバーとして使う
Debian や RHEL クローンとやることは一緒。まずセキュリティ周りの基本的な設定をする。
サーバーで動作させるアプリケーションごとに apparmor の profile を作成する。
デスクトップとして使う
Ubuntu の新しいウィンドウマネージャである Ubuntu Unity と GNOME Shell を両方試し、さらに他にも cinnamon あたりも試した。しかしどうも馴染めないため Xfce を使う。
xubuntu-desktop と関連するパッケージをまとめてインストールする。インストール完了後、再起動すると GUI なログイン画面が出現する。
ゲストセッションを無効化する。
[SeatDefaults]
allow-guest=false
$ sudo restart lightdm
設定マネージャですべての項目を一元的に設定できる。設定マネージャの [キーボード] のアプリケーションショートカットキーによく使うアプリケーションを登録しておく。ちなみに自分の例。
<Primary><Shift>e emacs
<Primary><Shift>m xfce4-setting-manager
<Primary><Shift>x xfce4-terminal
<Primary><Shift>l xflock4
<Primary><Shift>c xfrun4
パネルはいらないし邪魔なので削除する。外観を好みのものに設定する。スクリーンセーバーを無効化して壁紙を設定する。ターミナルのスクロールバー、メニュー、ウィンドウ枠を無くし、フォントと配色を設定する。これで完成である。
Ubuntu は 12.04 からデスクトップも 5 年サポートされるようになったので大変便利である。ただし前述したようにサポートの対象は main のみなので universe 等を有効にしている場合は注意したほうが良いだろう。