精神的に辛いからインターネット上で暴言だったり差別的な発言をするのだろうという考え方がある。
これはポピュラーな考え方で、インターネット上で問題のある言動を繰り返す人物の背景には精神的あるいは社会的に辛い状況があるというケースが多いためだ。この場合、ストレスの解消手段としてインターネットを利用していると言える。
もう一つのケースとして、その人物がもともと基本的な思想として極端だったり差別的な考え方をするという場合もある。違いとしては、この場合はその人物が忙しい時にはインターネットに浮上してこないが、時間に余裕ができたり気分が好調の時にそのような言動を観測することができる。この場合は思想の表明手段としてインターネットを利用していることになる。
要するに本気で言ってるのかどうかというところだ。観測の相手がどちらのケースであるのか、注意深くしないと判断を誤るので気を付ける必要がある。
(6/10 追記)
そもそも頭の良い人間というのは、断片的な言動や情報を見て、相手の心を読みすぎたり決め付けをしたりしない。認知の歪みを誘発するだけだからである。
自分がさも頭が良いように必死にふるまおうとするのは、傍から見ると実に滑稽に見えるものである。事実関係を未検証な情報を撒き散らしていれば、そのうち偶然当たって気持ち良い思いをすることが稀にあるかもしれないが、リスクとリターンが見合わないので当然ながら損な戦略である。
自戒を込めて気を付けたいものだ。