NTT による NTT ドコモを完全子会社化するための株式公開買付、いわゆる TOB が 17 日に成立した。これによりドコモは上場廃止となる。 NTT ドコモといえば KDDI やソフトバンクと並ぶ通信大手である。その安定した財務基盤と高配当から、配当収入目当てでそれなりに保有していたのだが、このたび初めて所有する株式が他社に TOB されることとなった。
公開買付代理人となるのは三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券なので、まずはドコモ株を保有しているネット証券から出庫。この移管手続は証券会社にもよるが、株式電子化により結局のところすべての株式は保管振替機構(ほふり)を通して管理されているため、機構加入者コードなどを指定することで簡単に振替ができる。たいていのネット証券では入出庫は無料だ。こうして株式を三菱 UFJ モルガン・スタンレーの証券口座に集める。
次に三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券に電話をして TOB への応募手続きの書面を取り寄せる。これに株数など必要事項を記入し返送すると、株式公開買付に応じたことになり、すなわちプレミアの付いた TOB 価格で売却したことになる。書面にて通知が届いたので証券口座を確認すると、保管証券が消滅し預り金になっていた。特定口座なので源泉徴収もされる。
なかなか無いレアな機会なので、こうして日記に残そうと思った。
ドコモのように 5% 前後の高配当でなおかつ財務基盤の安定した株式というのは、貴重な配当収入源である。 TOB に応じたことで売却益は出たものの、株式を手放すことで配当収入は低下することになるのだから、本来ならリバランスを考える必要がある。とはいえ、日経平均株価も 29 年ぶりの高値となる 26,000 円前後まで上昇し、現金比率を高めたいと思っていたから、そういう意味ではちょうど良いのかもしれない。