持ち歩くタブレットとしては 2 年ほど前に買った Nexus 7 を愛用していたのだがこのたび話題の iPad Air 2 を買った。
iPad Air 2 64GB ゴールドモデルである。
ゴールドなので Smart Cover は黄色にした。
このスマートカバーは閉じると本体がスリープし、またスタンドにすることもできる。
とりあえず使ってみて長所と短所。
[長所]
・めちゃくちゃ速い、爆速。 Nexus 7 のときは複数のアプリケーションを起動していると正直モッサリ感がつらい感じだったが iPad Air 2 ではぬるぬるサクサク動く。
・めちゃくちゃ画面がきれい。いわゆる Retina ディスプレイなので画像や映像もきれいに映る。読書をしていても気分がいい。
・既定で暗号化される。 Nexus 7 のときは明示的に暗号化する必要があったが、アップルでは長いパスコードを設定しておけば自動的に暗号化されることになる。
[短所]
・不自由なアップル製品である。デバイスはこう使えというレールが敷かれており、それに乗っている分には快適だが、ひとたび自分流のことをやろうとすると途端に敷居が高くなる。
・デカすぎ。
・重い。片手で読書していると結構腕が疲れる。
・長く使っていると右手のあたりが結構熱くなる。これを避けるために本体を主に左手で支え、右手でオペレーションするという利用をすることになる。
次にこれは必須だろうというアプリケーションを紹介。
いわゆる SSH クライアントである。技術者たるものいついかなるときであろうとも SSH でサーバーにリモートアクセスし管理作業をする必要がある。いくつか SSH クライアントを吟味したが、無料でもそれなりに使うことができ、そこそこカスタマイズ可能で、広告なども表示されないのはこれだった。
SSH 秘密鍵はペーストにのみ対応だが、パスフレーズを内部に記憶する。これにより複数のサーバーであろうともシームレスに接続をすることができる。サーバーとのファイルのやりとは rsync を使いたかったが、いろいろ検討した結果後述の WebDAV を使っている。
自分が所有する自炊した書籍だとか音楽だとかその他のさまざまなファイルを iPad とやりとりする最適解として選んだのが WebDAV である。
基本的にクラウド上に自分のファイルを置いておき、必要に応じて iPad にダウンロードまたはアップロードして使うという発想だ。半分シンクライアント的な使い方とも言える。もちろん Dropbox や Evernote でも同じようなことはできるが、ファイルの容量がある程度大きくなると金がかかってしまう上、不自由である。
まずあらかじめクラウド上に WebDAV サーバーを構築しておく。これは GNU/Linux と Apache の知識があれば簡単である。ちなみに安全を考慮して参照専用のディレクトリと読み書きを想定したディレクトリを分けて、書籍など変更をしないものは前者に置くと良い。これはディレクトリのパーミッションを適切に設定すれば実現できる。
あとは上記の WebDAV Navigator でファイルをクラウドとやり取りすれば良い。あらかじめ Wi-Fi のある場所で読みたい書籍などを iPad に落としておく。電子書籍リーダーは色々あるが iPad の場合は標準の iBooks で十分だろう。
こういう使い方ならファイルが何十何百テラバイトあろうとも必要なときだけ iPad に落とせばいいので事実上容量は無限大になったも同然である。それにしても 16GB モデルがあるのに 32GB が無いのは意図的に 64GB を買わせようとしているとしか思えない。さほど値段が変わらないのでコストパフォーマンスを考えると 64GB を買うことになる。
(11/7 追記)
電子書籍リーダーで有料 800(JPY) ではあるが代価に見合う以上の機能を得られる一品。秀逸な UI とさまざまなプロトコルに対応し上記の WebDAV サーバーともシームレスに連携できる。特に PDF ファイルに関してはワンクリックでクラウドから手元の iPad Air 2 に転送して本棚登録しオフラインで読書できる。複数の書籍を読み進めたり、メモを書き加えて Evernote へ送ったりといったこともできるので、現時点で最強の読書ツールと言えるだろう。
[まとめ]
Nexus 7 2012 とやれることは根本的には一緒であるが、非常に性能が高いためメインでも使えるレベルである。これにキーボードを足すと普通に PC の代替も可能かもしれない。
こうなると普段持ちは iPad ということになるので、先日修理したばかりの MacBook Air の使いどころに悩む感じがする (あげません)。