前回の記事で述べた通り iruka のために駐輪場を契約する計画を進めていたが、結局のところその計画は断念した。その理由は、iruka 自体が高価であることに加え、マンションの敷地内や監視カメラや鍵付きのゲートが設置された駐輪場などでなければ、外に放置することに不安を感じたからである。そこで、室内での保管を選択することにした。
iruka 購入時に birdy 用のシンプルな輪行袋を購入しており、これを折りたたんだ iruka に被せることで、公共交通機関での携行なども可能ないわゆる輪行スタイルが実現する。
日常的には少々手間となるが、輪行バッグに入れて室内に保管し、外出時は輪行スタイルで携行し、マンションの外に出たら袋を丸めて組み立ててランモードに切り替えて使用する。
面倒ではあるが、自宅を出る際に輪行スタイルを採用することで、他人の目を気にせず共用部での迷惑も避けられる。さらに、自室で保管することによって、掃除や空気入れなどのメンテナンスをじっくりと行うことが可能となり、これらのメリットもセキュリティの向上と共に享受できる。
外での一時的な駐輪が必要な場合には、ワイヤーロックを使用して施錠する。盗難のリスクは依然として存在するものの、一時的な使用であれば問題ないだろうと考えている。ただし輪行バッグの他にワイヤーロックを常に持ち歩く必要があり、それは使用感に大きな影響を与える。
外出時には輪行バッグとワイヤーロックをバックパックに入れて持ち運ぶことになる。これにより、カジュアルに出かける感じではなくなるが、常にマナーを意識することが重要だ。
結果として、これまで利用していたクロスバイク GIANT ESCAPE R3 が引き続き主要な移動手段として利用されることになるだろう。クロスバイクは、駐輪場が必要な点はあるが、すぐに出発できる利便性と走行性能、長距離の走行にも耐える耐久性と安定性を兼ね備えている。
iruka は装備はいたってシンプルであるが、クロスバイクにはライトをはじめ夜間用の装備も充実させており、帰宅が遅くなる時でも安心して使用できる。また、ロードバイクや高級ミニベロのように本体がそこまで高価なわけではないため、盗難リスクに対しても比較的安心感がある。
あらためてクロスバイク GIANT ESCAPE R3 は実用性において非常に優れておりまさに万能、まるで Mac のようにお洒落な iruka とは異なりパソコンで言うところの ThinkPad のように無骨だが優れた逸品であると結果的に再認識することになった。
基本的には GIANT ESCAPE R3 をメインの移動手段として使用するが、サブとしては iruka が大いに役立つだろう。自転車の故障や盗難といったアクシデントは避けられないこともあり、そのような状況に陥った際にもサブの移動手段を確保していることはとても心強い。 iruka は都心での街乗りとしては実に適しており、折りたたんで自室に保管することで駐輪場も不要なのだから、これにより多様な移動手段を確保できることになる。