先日、仕事用の環境を Debian 10 にアップグレードしたが、サーバーも Ubuntu 18.04 LTS にアップグレードした。これで、物理マシンはもちろん、その上で動作する仮想環境のテンプレートや、クラウド上の環境も Debian 10 または Ubuntu 18.04 に統一できた。
アップグレードの方法については公式情報の通りで何ら問題なく実施できた。なお Ubuntu のデスクトップ環境としては GNOME Flashback (Metacity) を利用しているのだが、このデスクトップ環境のみ、キーリピートやターミナルの配色など設定が一部おかしくなる箇所があった。これは、設定画面から再設定することですぐに解決した。
アップグレード時の注意点としては /usr や /var に十分な空き容量が必要となる。これは主に容量の小さい仮想環境のゲスト VM で問題となる。手っ取り早い対処方法としては、アップグレード中のみ /usr/local や /var/www のような一時的に動かしてもさほど影響の無いディレクトリを動かして退避しておくと問題を回避できる。
Ubuntu 18.04 LTS は通常の 5 年サポートに加え、有償とはいえ 10 年サポートとなり 2028 年まで利用可能な延長サポートもあり、ますます長期的に安心して利用できるディストリビューションとなった。