パソコンかちゃかちゃ業界(主にエスアイヤー)では、ソフトウェアをプログラミングすることを製造と呼ぶ文化がある。
いやいやプログラミングするということはソフトウェアの設計図であるソースコードを記述するのだから製造じゃなくて設計じゃねえか、という意見も昔からある。
ソフトウェア設計とは何か 〜 設計にはプログラミング経験が必要か否か
詳細設計と製造について、こう考えれば良い。
詳細設計工程:プログラム言語を用いてソフトウェアの動作仕様を表現することで「詳細設計」をする。
詳細設計レビュー:ソースコードをレビューする。
製造工程:ソースコードについて、第三者に説明したり、あとで忘れても思い出せるように、解説資料を「製造」し作り上げる。なお表紙のタイトルは詳細設計書。
製造レビュー:ソースコードについての解説資料をレビューする。
プロジェクトマネージャーが作業計画とマイルストーンを作成するときに、内部レビューでは作業内容を上記のように定義しておき、外部レビューにおいては詳細設計・製造レビューという風にマイルストーン自体をまとめておく。
メンバーに対しても、詳細設計工程でプログラミングしてください、製造工程で解説資料を作成してくださいと指示する。
これでソフトウェア開発者もプログラミングこそが設計なんだと納得できて精神状態も良好です。
外部レビューではプログラミングして実機で動作済みの仕様にもとづいた解説資料をレビューするので高品質という評価となりやすい。
なお基本設計については、どのようなソフトウェアを作ろうとしているのか、きちんと記述しておくことが前提。
よっぽどガチガチの大規模ウォーターフォール型開発でもない限り、経験上これで話は通じます。まじでオススメ。