ついに東京 23 区をコンプリートした。どういうことかと言うと、今年の春くらいから東京都区部にある 23 ヶ所の区役所そして 40 ヶ所の税務署について自転車のみで巡る旅を続けてきたのだがついに合計 63 ヶ所をすべて巡ったのである。
詳細は上のリンク先を参照してもらうとして、まずはコンプリートを達成したことをここに記しておこう。この東京 23 区にはさまざまな楽しみ方があるが、都内に満遍なく存在する合計 63 ヶ所のスポットを巡ることで、都内の主要な道路はすべて通り、土地勘ができたと思う。
ただこの報告だけだと記事としては物足りないということもあり、せっかくなので個人的に印象に残った区役所・税務署のトップ 3 を記述しておきたい。
＜区役所編＞
第三位 足立区役所 (足立区)
この 23 区では端に位置する足立区であるが、展望台レストランを有しており区内全域を見渡しながら食事をすることができ、またスイーツなどもありクオリティが高い。建物もなにげに広くて立派であり 23 区の中でも明らかに上位に位置する区役所ということでこの順位とした。この足立区中央本町は鉄道が無く一見不便なようだが、ここに住む人々は自転車やバスやクルマを利用するためむしろ中心にあって正解である。もともと千住から移転したのだがこの建て替えは成功した例であると言えるだろう。現在建て替えの進んでいる世田谷区役所や葛飾区役所もこれくらいのクオリティを目指してほしいものであり、今後に期待したい。
第二位 文京区役所 (文京区)
こちらも足立区と同じで展望台を備えている。なんといっても文京シビックセンターと一体となった区役所であり、しかも都内のほぼ中心部に位置しているため、東京の中心部から四方を見渡す景観はなかなかのものである。展望台繋がりで順位を迷った際どい判定であったが、やはり都心から歴史・文化のある景観を一望できるということでこの順位ということになった。
第一位 豊島区役所 (豊島区)
なんといってもゴージャスである。億ションが上に生えている区役所なんて他には無い。外見・中身ともにアーティスティックなデザインであり近未来的である。また特筆すべきは食堂である。たとえば板橋区役所なんて食券買ってトレーに乗せていかにも役所の食堂といったカレーが味わえるし江東区役所や江戸川区役所に至っては食堂がそもそも無いという悲惨な有様だが、この豊島区役所の食堂が出す食事はまるでカフェのメニューのような見た目・味のクオリティを保っている。区役所らしからぬ区役所ということで文句無しのナンバーワンであろう。
＜税務署編＞
第三位 江戸川南税務署 (江戸川区)
江戸川区清新町を地図で調べればわかるが場所は荒川の最下流、近くには葛西臨海公園があり、つまりほぼ海である。なぜ海に税務署があるのか。税務署というものは利便性の高い立地であってほしいものだが、よりによってこのような辺鄙な場所に存在する税務署ということで強烈な印象に残りランクインした。せめて船堀だとか葛西あたりのもう少し駅近で賑わった場所に建てられなかったのだろうか。納税する人も大変だな。
第二位 練馬西税務署 (練馬区)
これも江戸川南税務署と同じであまりに辺鄙な場所にあるということで印象に残った。練馬区東大泉という場所にあるのだが見渡す限り高い建物など存在しておらず、あるのは畑や田んぼ、店よりはるかに広い駐車場のあるコンビニ、はたまた野菜の自動販売機などある始末であり、とても都内とは思えない辺境の立地である。鉄道はおろか近くにバス停すら無い。東京 23 区すべてを周回したいま振り返っても、これほど田舎丸出しな立地はこの練馬の大泉を置いて他に存在しないという意味で堂々の第二位である。
第一位 雪谷税務署 (大田区)
これら強烈な税務署を差し置いて一位に輝いたのは雪が谷大塚にある雪谷税務署である。都民でも雪が谷大塚何それどこそこ豊島区の大塚とは違うんですかと言いたくなる知名度の駅であるが無いのは知名度だけでなく実際にすべてが不便な立地である。まず地面が斜めである。傾斜のある坂ばかりで歩行者も自転車も移動が大変だしクルマは走りづらく、鉄道も東急池上線とかいうマイナー路線で蒲田か五反田で乗り換えないと何もできないという実に辺鄙な場所に存在している。ところが、この雪谷は辺鄙なだけでなく、あたりに億越えの家がごろごろ存在する高級住宅街であるという意味で他とはまったく異質である。田園調布が近いためこのあたりの富裕層が納税する税務署でもあるが、イメージだけは高級なのに実際に住むにはとても不便な場所である。ただ富裕層はクルマで渋谷や銀座、自由が丘や二子玉川などに行けば良いということで緑の多いこのあたりが人気なのだろうか。単に富裕層が多いだけなら麻布税務署などもそうなのであるが、場所が辺鄙なのに高級ということで印象に残ったため第一位ということにした。
