なぜいまブログなのか
いままでインターネット全体に公開するブログとして、はてなダイアリーを利用してきた。それ以外のある程度まとまった文章は Facebook に書いてきた。それはそれで良かったのだけど、いろいろと思うところもあり、このたび新しくブログをはじめることにした。
はてなダイアリーはシンタックスハイライト (プログラミング言語の色付けのこと) が充実していたので利用していた。しかし最近登場した CoffeeScript や Haml のような新しい言語には対応していない。新しくはてなブログというのも始まったが、ダイアリー以上にシンタックスハイライトが使えないようだ。
そこで、今後インターネット上で文章を書いていくにあたりどうするか考えた。
他のウェブサービスを使う
シンタックスハイライトに対応したブログサービスは他にもある。そこで色々と吟味してみたのだが、ニッチだったり新しかったりする言語には対応していないことが多い。また現時点でニーズを満たしていたとしても、今後時代の流れに追随するかはわからない。つまり今後とも同じことの繰り返しになるわけである。そのたびにブログサービスを渡り歩いても良いのだが、抜本的に改革したい。
Heroku 上で Lokka を使う
まず最初に考えたのがこれ。最近流行りの Heroku 上で Sinatra ベースの CMS ツールである Lokka を動かすという案。 Heroku は 5MB まで無料なのでテキストオンリーなら容量の心配は当分要らないと思われる。またツールが Sinatra で実装されており Ruby のソースコードをどんどん拡張して自分好みにカスタマイズできるのも魅力だ。しかし欠点もあった。まず Heroku というサービスを本当に信頼して良いのか自信が持てない。ある日ぱったりがサービスを停止しても、あるいは突然無料プランが終了して有料化しても、利用者は文句を言えない。そもそも Heroku がダウンしたときには利用することができない。またクレジットカード情報を登録することになっており、自分はうっかり屋なのでいつのまにか無料枠を越えてサービスを利用したりするミスをするかもしれない。たしかに Heroku は最初は無料だが、課金しようとするといきなり最初から結構な額が設定されており急に割高になる。自分としては課金は避けたいしそういう仕組みが存在すること自体が面倒だと思った。
自鯖上で Lokka を動かす
ならば自分の管轄するサーバー上で Lokka を動かせば良いのでは無いかと思った。が、自鯖で Passenger + Sinatra の環境を構築するにあたり、他のソフトウェアとの競合を気にする必要があった。それとソフトウェア本体に色々と手を入れようとしたが思った通りにカスタマイズできなかった。
自鯖上で WordPress を動かす
そこで、少々古いソフトウェアではあるが WordPress を利用することにした。さすがに枯れたソフトウェアなだけあって、プラグインやテーマも充実しているし、カスタマイズも容易そうだ。また単なる PHP アプリケーションなので運用も楽だ。最新の技術を利用しなければという気負いのようなものがあったのだが、結局は広く利用された有名ソフトウェアに落ち着いた。出力される HTML があまり綺麗でないのが気に入らなかったが、そこはカスタマイズすればいいわけであって、とりあえず既存のテーマに手を入れてなんとか Valid な HTML が出力されるようにしてみた。使ってみるとこれはこれで案外いいものだ。シンタックスハイライトは気に入らなければ自力で拡張すれば良いのだし、テーマもカスタマイズすれば良いし、プラグインも充実していて、はてな記法で書けるプラグインなんてものまであったりしてべんりである。
というわけで
特にオチは無いが、そんなわけで新しくブログをはじめることにした。おわり。