Mac でも OpenEmu というマルチエミュレータが使えることは前回の記事で書いた。
ところで、ファミコンなど初期のゲームはクリアまでにやたらと長時間を要するものも多く存在する。
こういったゲームのセーブやロードをできるのもエミュレータの良いところだが、どうせならセーブデータを Git でバージョン管理できるとなお嬉しい。
OpenEmu の GitHub Wiki にはドキュメントも豊富に存在する。それによればオートセーブやクイックセーブ、手動セーブなどはすべて同じフォルダの下にゲームの機種、タイトルごとに別れて一定の命名規則で保存されている。これらを Git の管理下にすれば良い。
# セーブデータの保存されたディレクトリを
# Git の管理下 (ここでは ~/savedata とする) に移動
cd "~/Library/Application\ Support/OpenEmu/
mv "Save States" ~/savedata/
cd ~/savedata
mv "Save States" OpenEmu
# Git でコミットする
git add OpenEmu
git commit -a -m "Add OpenEmu savedata"
# シンボリックリンクで OpenEmu に参照させる
cd "~/Library/Application\ Support/OpenEmu/
ln -s ~/savedata/OpenEmu "Save States"
# Git の管理下 (ここでは ~/savedata とする) に移動
cd "~/Library/Application\ Support/OpenEmu/
mv "Save States" ~/savedata/
cd ~/savedata
mv "Save States" OpenEmu
# Git でコミットする
git add OpenEmu
git commit -a -m "Add OpenEmu savedata"
# シンボリックリンクで OpenEmu に参照させる
cd "~/Library/Application\ Support/OpenEmu/
ln -s ~/savedata/OpenEmu "Save States"
このようにすれば追加・更新されたセーブデータをすべて Git で管理できるようになる。 Git ならば履歴をすべてローカルで保持するので、以前の状態に戻してデータを取り出したりすることも容易であり大変便利である。そもそもデータというのは何でもバージョン管理するくらいでちょうどいい。
かつてプレイに長時間を要したゲームもこれならのんびりと楽しめる。