Kindle Unlimited が話題だ。
8/3 から開始したこのサービス、さっそく始めてみたのだが、これがなかなか素晴らしい。月額 980 円で日本の書籍 12 万冊が読み放題というすごさ。しかも最初の一ヶ月は無料。本日 8/17 時点でもうこれだけ読破した。
マネーの本ばかり読んでいることがよくわかりますね。
当初、投資関連の書籍で 88 冊も紹介されていたりなど充実していたが 8/11 にはもう読める本が大幅に入れ替わって物議を醸した。まあこれは色々問題もあったのだろうし、その分を差し引いても月 980 円で本を無限に読みまくれるのなら十分美味しいサービスだとは思う。
マンガも含むとはいえ Kindle Unlimited だけで 33 冊、もちろんこれ以外にも紙の書籍や元々持っている電子書籍も読んでいるのだが合計するとすでに 50 冊程度読み終えたことになる。たった半月程度でこれだけ読書できれば十分だろう。
ちなみに上の Kindle Unlimited 以外で今月読んだ本で良かったのは次のようなもの。
証券市場論
数学で犯罪を解決する
人生と投資のパズル
「増やすより減らさない」老後のつくり方
証券関連の書籍を読んでいるのは、仕事が証券に関係しているからでもあるし、資産運用のためでもあるし、最近話題の機械学習の実験の一環として AI トレードのようなものを目論んだからでもある。
なんにせよ、今後も証券には深く関わっていくことになるとは思う。
自身の投資成績を振り返ってみると、まず 2015 年の夏にリスク資産をほぼ全て手仕舞い利益を確定。その後年末にかけて徐々にリスクオンの雰囲気が戻ってきたところ 2016 年の年始からの相場急変動となり波乱を迎え、これは多少の損切りで撤退しその後はショート中心に。
今年 6/24 には EU 離脱によってだいぶ日本株の水準も低迷した。このとき EU 離脱を予見していたにも関わらずリスクを恐れてショートして利益を得ることができなかった。
翌 7 月には任天堂株が 30,000 円を超え、いちゲーム会社の時価総額がメガバンクを超えるという異常事態が起き、その後の捨て子線を見ておきながらリスクを恐れて手を出せず 22,000 円程度まで下落するのをただ見ているだけに留まりショートして利益を得ることができなかった。
この致命的な機会損失 2 件により、つくづく自分に短期トレードの才能が無いことがよくわかった。もっとも、年老いてからではなくそれより前に自分を過信することにならなくてある意味良かったのかもしれない。
さて、最近では円がどんどん高くなり、昨年夏には 120 円台半ばであったドル円も一時 100 円を割る水準にまで円高になってきている。
なのでまだ今年来年くらいは波乱があるかもしれないが、長期運用を考えると対外的に円が高くなっているので、そろそろ少額ずつ新しく仕込み始めても良い時期かもしれないと個人的には思っている。
投資というとギャンブルか何かと勘違いしている人もいるかもしれないが、資産運用とは楽しいからやるものではなく、自分自身の資産を目減りさせないため、全額貯金のままにして死蔵させないために、必要に迫られてやるものである。最近では確定拠出年金制度というものがあり、そもそも自身の老後の年金を自分で運用指図しなくてはならない。会社勤めで今まで投資に縁がなかった人でも確定拠出年金により投資を経験することになった人も多いことだろう。
長期運用を前提にすると、いわゆるランダムウォーク理論により、ノーロード型の信託報酬の安いインデックスファンドに積立投資するのが一番手堅いと思う。これは上に掲げた様々な本を読んでみても、経済関連の論文などを読んでみても、パッシブ型のインデックスのベンチマークが大抵の場合プロのアクティブファンドより優れていることが明らかにされている。
そこで純資産額がそれなりの規模で順調に増え続けており、基準価格も長期的に見ると上昇傾向にあるファンドをいくつかピックアップしてみた。
まず確定拠出年金向けのファンド。
野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)
純資産 25,460 百万円、信託報酬 0.2376% 紹介記事もある。
DIAM 外国株式インデックスF DC年金
純資産 88,461 百万円、信託報酬 0.27% こちらも低コストで話題に。
どちらも信託報酬の安いファンドなので良いと思う。
現在の自分の確定拠出年金のトータルリターンは 155% 程度。最高は 2015 年夏頃で 165% 程度だったので今年の波乱で多少の利益が減損してしまったが、まだ大幅にプラスなのはまちがいない。
次にネット証券で普通に積立できる投資信託。
ニッセイ 外国株式インデックスファンド
純資産 28,798 百万円、信託報酬 0.27% これは良ファンドということでネットでも結構有名。
たわらノーロード先進国株式
純資産 4,351 百万円、信託報酬 0.243% こちらも信託報酬が安くて注目されている。
ある程度のお金があるのなら、この辺を少額ずつ積み立てて放置しておけばまあ手堅いでしょう。もちろん NISA 枠で少額積立するのにも最適。
いずれも MSCI コクサイインデックス連動のファンドを選択しているのは、日本株式は政府や日銀が不自然な市場介入を堂々とおこなっている上に、外国為替など外部の要因をモロに食らうとかいう市場なので、少なくとも現時点では投機目的以外ではあまり魅力が無いと思っているからです。
日本株市場にどうしても手を出すのなら、少なくとも年始から現時点までの結果を見るとショートだけして放置しておけば良かったということがよくわかります。この流れはそうすぐには変わらないんじゃないかなという気がしますが、なんにせよ事実ではなく予想に基づいてポジションを傾けるのは良くないと思います。