今年度、諸事情により国家試験である情報処理技術者試験を受験した。そして高度情報処理技術者試験であるシステムアーキテクトを見事、一発合格した。そこで、どのように合格したのかということを書いておく。
まず、応用情報技術者試験というのを受験し合格する。これを合格すると二年の間、高度情報処理技術者試験の午前試験の一部が免除される。
第一線で現役バリバリで活躍しているソフトウェアエンジニアなら、この応用情報技術者はいきなり受験すれば合格するはずだ。午前は基本的な知識だし、午後は 10 の設問から得意な分野を合計 5 つ選択 (ただし情報セキュリティは必須) し 6 割取れば合格するので、得意な分野というか仕事で普段やっている内容を選べば良い。合格できないという人は、まず本業に専念し広く経験を積んでがんばりましょう。
次に本命であるシステムアーキテクト。これは論文試験である。自分の場合、勉強方法としては検索すれば合格した人のブログが見つかるのでこれをよく読んでイメージ・トレーニングをした。ほとんどの人が等しく口にすることとして、出題者の意図に沿っているかどうかというのが問われるとある。つまり、国語の試験なのである。
まずは出題者の意図する課題を書き、一般的にはどのように解決するのが王道であるか、自分自身はどのように考えどう工夫したのか、その結果としてどのような効果があったのか。これを書けば合格である。なんかすごい最新のテクノロジーを駆使したとか、お前の武勇伝なんかはどうでもいい。とにかく教科書的な答えが求められている。だから勉強方法はどのような設問が出題されそれにどんな材料で段落・文章を組み立てていくかのイメージ・トレーニングなのである。
あとは文字数。自分の場合はイメージ・トレーニングのみで本番に挑んだので、腕の筋肉が追いつかず書ききれなくて文字数が足りず時間切れになるところであった。文字数が足りない場合は問答無用で不合格となるので特に注意したほうがいい。試験時間終了が直前に迫り、あと数行というところを汚い字で書き殴り、とても論文とは思えないような文体でぎりぎり最後の一行まで改行しまくって埋めたところ、合格した。腕の筋肉も、鍛えたほうが良い。
最後の汚い殴り書きでおそらくかなり減点されたものの、それでも上記の通り出題者の意図通りに論述して条件を満たしたことで、最低文字数ピッタリで合格できた。つまり、規定の文字数にさえ達していれば足切りを免れるのであり、あとは内容次第なのである。今回、文字数を少し多めに書くといったことはおそらく合否には影響せず、とにかく規定の最低文字数さえ書けば合格できるということがわかった。今後、他の論文試験を受験することがあれば、手が疲れるのを避けたいので必要最小限の文字数で論述していこうと思う。