三國志Ⅴを買って以来やり込んでいる。いろいろな人がブログを書いているが、ちょっと他では書いていなさそうな気付きを書いておく。

1) 「妖術」の使いどころ

特殊能力の「妖術」と「幻術」はどちらも消費が 60 で同じ。「妖術」はダメージ以外に相手部隊の訓練度と士気を下げる効果があるが、デメリットとして戦争に勝って敵将を登用しても兵が使い物にならなくなってしまう。一方「幻術」はダメージに加えて相手部隊を混乱させる効果があり、他の攻撃と連携しやすく大変強力である。射程も 3 と 4 とで差がある。そうなると「妖術」は「幻術」の劣化版ということになり、ただの下位互換スキルとなりがちである。そんな「妖術」のメリットを考えてみた。

特に後半のシナリオだと、敵将はすでに経験・有名が高く成熟している。また勢力の数が少なくなっているので、苦労して戦に勝利して捕縛するたび逃してやったとしても、結局のところ最後まで降伏しないということが多い。なので敵勢力の強い将は捕縛したらさっさと斬首するのが定石なのだが、そうは言っても中途半端な敵将までいちいち処刑していると名声がどんどん下がってしまう問題がある。そこで殺したくはないが、兵を持っているので逃してもまた再戦しなければならない中途半端な敵将に対し「妖術」は有効である。戦局が有利なとき逃げていきそうな敵部隊に対して、とりあえず「妖術」をぶち当てて兵の訓練度と士気を低下させることによって、たとえ再戦するとしてもより有利になるというメリットがあるのだ。こういう地味な嫌がらせみたいな目的に使える。

2) 「火神」の使いどころ

火による被ダメがなくなり火の中にも入っていけるという強力なスキルである「火神」。これも確かに強いし腐ることも少ないし有用な特殊能力なのだが、具体的な使いどころと言うと地味に迷う特殊能力だ。ブログ記事によっては「火神」は守備のスキルだとか書いてあることが多く、たしかに火に対して無敵な奴がその辺に放火しまくれば地形によっては守りに役立つのは間違いないのだが、実はむしろ攻撃においても非常に強力な特殊能力だったりする。

まず機動力の高い陣形を使える「火神」持ちをたくさん用意して火神軍団を編成する。「火矢」持ちも居たほうが良い。ついでに「天変」持ちも居れば晴れ状態を維持できるのでなお良い。あとは城に籠もっている敵の守備部隊に対し火矢や火計などで適当に着火する。すると敵部隊は火から避難するので、そのターンのうちに火神部隊で炎上中の城を占拠してしまうのだ。この戦法を使うといくら兵力が残っていようと強力な将が守っていようともはや関係なく守備側は為す術もない。城を全部占拠すれば勝利条件が成立してしまうので領土を強制的に奪取できてしまうし、まして退却できる後方国が残っていなければ勢力滅亡である。このゲームでは滅法強い趙雲だの黄忠だのといった将が城を守っていても、とにかく何でも良いから火を付けて追い払って城さえぶんどってしまえば勝ちなのである。ひでえ話だ。

これは城だけでなく関の突破にもある程度応用できる戦術で「応射」されようとお構いなしにとりあえず火矢で着火、敵が回避したスキに関をこちらが占拠してしまえば良い。おまけに扱いとしては術ではないので、術禁止のルールでもこの戦法が使えてしまうのだ。もしこのゲームに対人戦があったなら対策必須のかなりチートに近い戦法であると言えよう。

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