株主宛に議決権行使書が大量に届く季節となった。今年もさまざまな企業から議決権行使書が届く。今年ならではの特徴としてどの会社にも共通して挙げられる、百社中百社とも言ってくるのが「新型コロナウイルス対策における株主総会運営について」みたいな書面による通知である。曰く、コロナが怖いから来場せんといてや、という主旨である。議事は簡潔にやるよ、懇談会は中止するよ、座席は間隔を広げるので座席数は大幅に減るよ、会場ではマスクをしてね、お土産は無いよ、とのことである。このうちお土産に関してはどう考えてもコロナ関係無いだろ。どさくさに紛れてお土産廃止してんじゃねえよ。もう一度書きますが、お土産の有る無しとコロナは関係ありません。
さて今年の三月中旬には株式市場も業績がコロナに関係あろうがなかろうが完全無視して世界中の株式市場は大暴落していたわけですが、そんなときも淡々と株式を買い続けていた結果、緊急事態宣言が解除されるこの六月にはほぼコロナ前の相場に戻ってきてしまった。株価は経済の先行指標とも言うが、このような短期的なパニックは収束してすでに投資の目はコロナ後の世界を見据えているということだろう。やはり未知の事態であったから、必要以上に現金化が進んでしまったというのが三月の実情なのだろう。そこで淡々と書い続けた分のうち、本来の基準値以上に買い増しした分のみ利益確定して、ポートフォリオも正常状態に戻したところである。暴落したところで一気に大量の株式を買っていれば大きく利益も出たかもしれないが、その分リスクも取り過ぎてしまうことになる。こういう時も投資方針を変更せずにせいぜい多少の利益でやり過ごすのが長期的には良い結果につながることが多いものだ。