iruka を買ったのは、新居で室内に保管できるようにするためであった。そこでさっそく、クルマに積んで新居に持って行き、設置した。
しかし、実際に室内保管を始めてみると、いくつかの課題が浮かび上がってきた。
一つ目は、邪魔になることである。たとえば、部屋の隅に折りたたんだ状態で置いてあると、歩いたりするときにぶつかることもあるし、掃除をする際にはその都度移動させなければならない。そもそも、意外とスペースを取ってしまうという問題がある。
二つ目は、出し入れの手間である。使用する際は、スリープモードいわゆる折りたたみ状態からウォークモードにして、慎重に玄関を出て、エレベーターで地上まで降り、そこからエントランスまで転がして、道路に出てから完全に展開して乗るわけである。この一連の流れがかなり面倒である。もちろん帰宅時にも、共用部を汚さないようにタイヤを拭いてから、同じプロセスを逆に行う必要がある。
これらの課題がある限り、室内保管を常時するのは現実的ではないと感じるようになった。
そこで、前回も書いたように、また駐輪場検索サイトを使って近所で駐輪場を探し、新しく追加で契約することにした。お金さえ払えば駐輪場を確保できるのだから使わない手はない。つまり、基本的には駐輪場で保管することになるわけである。
ただし、折り畳み可能な小径車の利点は大きい。たまには室内に持ち込んで、掃除やメンテナンスを行うことができるし、たとえば悪天候になる前に室内に退避させることも可能である。マンションの部屋に自転車を持ち込むのには抵抗があるかもしれないが、コンパクトに折りたたんだうえで転がすくらいなら問題ないであろう。
また、利用用途としてはそもそも都市部での使用を考えている。ミニベロは、クロスバイクのようないかにも自転車として走る乗り物よりも、カジュアルでより都市の風景に馴染みやすくお洒落に感じられる。駐輪場も使えるし、畳んで室内保管もできるし、転がして建物に入ることもできる。というわけで通常は駐輪場に保管しつつ、都市部での移動を楽しむためにミニベロの利点を最大限に活かしてしばらく使ってみたい。