投資家のブログを読んでいたら、自分はお金を稼ぐ機械なんじゃないかと感じることがあるという記事を読んで驚いた。

何度かランチをしているうちに本音で話せる仲になってきて、意外にも根暗で出世願望は全くなく、家族を養うために上司の言うことは無条件で肯定して日々自分を殺して生きているとても仲良くなれそうな人であることがわかりました。

若手社員の教育係をしているみたいなのですが、サラリーマンとして生きていくには「自分を殺せ」「上司の言うことに逆らうな」と教えているらしいです笑。社畜の鑑だ。

なぜ意外かと感じたのかと言えば、サラリーマン兼業投資家というのはそもそも、所属組織への依存は最小限に留め自己の専門性を高めると共に、兼業で投資することで同時にお金にも働いてもらう状態を実現するものだと思っていたからだ。引用のような言葉は、所属組織への依存度が高い人間が発する言葉であろう。苦労して勉強して難易度の高い大学を卒業し、就職後も我を押し殺して延々とガマンを続けるって一体何なんだその人生は。

奇しくも同日付の欧米で老後 2000 万不足が起こらない理由という橘玲氏の記事では、日本のサラリーマンは個人と会社が一体化してしまっている問題について指摘している。

日本と世界で働き方の意識が大きくちがうことは、初対面の外国人と話をすればすぐに分かる。最初の会話で「お仕事は何ですか?」と聞くのは万国共通だが、日本人は「トヨタです」とか「武田薬品です」とかの社名を答えてその場の雰囲気を凍らせる。その外国人は「どこの会社ですか?」と聞いているわけではなく、「車のエンジンを設計している」「医薬品の広報している」など、相手の「専門(スペシャル)」を質問しているのだ。

専門性を高めれば組織に属していても、会社の看板を借りた自営業者のように生きることができる。これについてはまったくその通りだ。それこそ以前に書いたように、どのようなポジションに居座るかという立ち回りが大切かという一点に尽きるだろう。もっとも、あまりお気楽自由勝手に振る舞っていると、お前は組織人じゃなく個人事業主なのかと揶揄されることもありますが。。

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