人間はいつか死ぬ。我々が書き記した文章は一体どこに残るのだろうか。

どこかの会社のブログサービス

現代においておそらく大多数と思われるのは、はてなやアメブロ、ライブドアブログ、 Twitter や Facebook 等々、どこかの会社のウェブサービスで文章を書くケースである。これは書き手が死亡してもそのサービスのアカウントが失効しない限りずっと文章が残るというメリットがある。ただしサービスが閉鎖すると失われてしまう。したがってデータの永続性はサービスを運営している会社に委ねられることになる。

ある日突然記事が消えてなくなるケースもある。たとえば Vox というサービスはクールな新しいブログといった感じで鳴物入りに紹介されたが、四年後には閉鎖して記事もすべてなくなっていた。他にも閉鎖され消えていったブログやサービスは星の数ほどあり枚挙に暇がない。

こういった変遷を鑑みるに、他社のウェブサービスといったものがいかに信用できないかよく理解できるであろう。

自分が管理するサーバー

一番最初の記事であるブログをはじめたでも少し触れた話。いまは自分のサーバーでブログをホスティングしているわけだが、これもまた永続性があるとは言えない。たとえばドメインは更新しないといつか失効するし、サーバーも管理者権限とはいえ借り物の仮想マシンなので料金支払いが途切れると解約されてしまう。

自分の管轄する物理サーバーなら壊れない限り半永久的に稼働可能であろうが、現実的にはメンテナンスを必要とするだろう。誰かが自分の死後に料金の支払いとサーバーのメンテナンスをしてくれるのなら話は別である。しかしそれはその誰かに信頼が委ねられるという話になる。

すなわち、無限に失効しないドメインを取得し、半永久的に稼働可能なマシン上でブログサービスをホスティングする必要がある。

インターネットアーカイブ

一度インターネットに公開された文章はどこかのインターネットアーカイブに残るという考え方もあるだろう。しかしインターネットアーカイブを管理するのもまた人間である。すなわちその者に委ねられるということになる。

有名なブログサービスで書き記した文章もアーカイブされているかどうかは定かではないし、アーカイブされていなければ残らないだろう。またすべての文章が完全に残っているかどうかの保証も無い。

そもそもアーカイブというのはどこかの誰かが勝手に保存した文章なのであって、自分が管理することもできないし、誰かが保証してくれるものでもない。

100 年後のウェブはどうなっているか

現代のウェブサービスのほとんどは無くなっているか形を変えているだろう。古い人間の書いた文章はアーカイブされ、能動的に検索することで閲覧が可能となっているのではないかと思われる。逆に言えば、自分のことを知っているか、自分が書いた事象に関心のある者しか閲覧することはないということである。資料としては後世に残るが、自分自身が死んでもウェブの永続性が保証されるというわけではない。人間が死ぬのと同様、ウェブのアカウントやパーマリンクも死を迎える日が来るのである。

そんなわけで

永久に失効しないドメインと、無限に稼働することのできるマシン (仮想マシン) を獲得する方法を募集します。

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