自由意志とは何か

自由意志という言葉は、長らく「因果から自由であること」や「他の選択肢を本当に選べたこと」を意味するものとして理解されてきた。だが、物理学・神経科学・哲学のいずれを真剣に突き合わせても、そのような意味での自由意志は成立しな … 続きを読む

機械に意識は宿るか

「機械に意識は宿るか」という問いは、SF の題材である以前に、意識・自己・生命をどう定義するかを問う。しかも、この問いは単一の意味を持たない。人間と同等の機能を実現できるか、主観的経験が生じうるか、そして「私」が移ると言 … 続きを読む

光の速度はなぜ有限なのか

本稿は前回の「時間はどこにあり、「いま」はどこで生まれるのか」という話の続きとして、「なぜ光速は有限なのか」という問いから出発し、時間の意味を物理の骨格として整理する。 1. 問いの出発点:なぜ光速は有限なのか 直感的に … 続きを読む

時間はどこにあり、「いま」はどこで生まれるのか

本稿は、光速制限・光の定義・相対論的時間・時間の矢・現在意識・主体・自我までを、一つの連続した構造として整理する。 1. 質量をもつ物質は光より速く動けるか 特殊相対性理論の枠内では、質量をもつ物質が真空中で光速 c を … 続きを読む

レプトンの世代構造は、空間ではなく時間方向の構造が投影された結果か

前提:本稿は、昨日書いた「粒子と時空は本当に『そこにある』のか」の続きとして、「電子・ミュー粒子・タウ粒子」と「各ニュートリノ」を、標準模型の範囲で整理する。あわせて、現時点で説明がついていない領域について、最小限の仮説 … 続きを読む

粒子と時空は本当に「そこにある」のか

今回は、素粒子・時空・ブラックホールという一見別々に見える話題を、読者が途中で置き去りにならない順序でつなぎ直し、最後に「時空は実体なのか、それとも情報と量子状態の関係から立ち上がる有効な記述層なのか」という仮説を検討す … 続きを読む

宇宙の終わりはどうなるのか

はじめに 先日、暗黒物質の観測と宇宙の膨張について整理した。それは、宇宙の構造を理解するための基盤であり、今回扱う「果て」と「終焉」を考える前提となる。本稿では、その続編として、宇宙の膨張の確実性、果ての概念、そして最終 … 続きを読む

暗黒物質の観測と宇宙の膨張

はじめに 宇宙の大部分は、私たちが直接観測できない「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」で満たされている。ところがその正体は未解明で、我々が光で見ている通常の物質は宇宙全体のおよそ 5% にすぎない。つい先日、東京大学の研究チ … 続きを読む