考えを変えたら、根拠も見直す
一度根拠を確認して決めたことでも、判断の前提が変われば、その根拠が引き続き使えるとは限らない。たとえば、ソフトウェアの要求仕様を変更した後に、変更前のテストがすべて成功していたという記録を示しても、新しく加わった要求の検 … 続きを読む
一度根拠を確認して決めたことでも、判断の前提が変われば、その根拠が引き続き使えるとは限らない。たとえば、ソフトウェアの要求仕様を変更した後に、変更前のテストがすべて成功していたという記録を示しても、新しく加わった要求の検 … 続きを読む
ショーペンハウアーは、生きることに伴う苦痛を、偶然の不幸や社会制度の欠陥だけから説明しようとしたわけではない。『意志と表象としての世界』では、生命の根底に、生存を維持し、欲求を満たそうとする絶え間ない意志があると考えた[ … 続きを読む
赤いリンゴを見たとき、視覚系は眼に届いた光を網膜で神経信号へ変換し、色や輪郭などの特徴を処理する。私たちはその結果を使って、目の前の物体をリンゴと識別し、色を「赤い」と報告できる。しかし、赤いと答える能力を説明することと … 続きを読む
「有限」と聞くと、どれほど大きな対象であっても、時間をかけて一つずつ処理すれば最後には到達できるように思える。有限集合には最後の要素があり、有限回の操作には終端があるからである。この説明には、操作を実行する主体が使える時 … 続きを読む
危険を知っていれば避ける。規則を理解していれば守る。問題を認識していれば修正する。この因果関係がそのまま成立するなら、信頼性を高める方法は知識を増やすことに集約できる。ところが、人間の行動を調べても、AI エージェントの … 続きを読む
数学では、証明が得られるまでに長い時間がかかることが珍しくない。そのため、問題を解き、正しい証明を書くことが研究の大きな制約として意識されてきた。しかし、証明候補を短時間で大量に生成できるようになると、その先にあった工程 … 続きを読む
人は昨日と今日で変わっている。身体状態は変化し、記憶は増減し、知識は更新され、価値観や判断基準も時間とともに組み替わる。それでも通常は、昨日の自分と今日の自分を同じ人物として扱う。変化が起きているにもかかわらず同一人物と … 続きを読む
数値、分類、理論、物語は、複雑な対象を扱うための表現である。既稿「測ることは、考えることの代わりにならない」では、体温、KPI、GDP、AI の評価指標のような数値を、対象そのものではなく、一定の測定条件によって対象から … 続きを読む
まだ結果が存在しない計画を評価するとき、評価者が直接確認できるのは計画そのものだけである。研究計画なら、どの問題を解こうとしているか、提案した方法がその問題に対応しているか、既存研究との差が説明されているか、必要な実験や … 続きを読む
人は、観測できた事実だけを使って判断しているわけではない。明日の天気を予測するときには、現在の気温や雲の状態から、その後の変化を推定する。設備の故障を調べるときには、異音や温度上昇から、内部で起きている異常を推定する。相 … 続きを読む