この話、元の情報は金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」。

年平均リターン 4% の投資信託に 30 年間、毎月 3 万円ずつ投資し続けると約 2,082 万円となる。

年 4% といのは決して株式の持つ平均リターンより高く見積もった数値ではないし、毎月 3 万円というのは積立 NISA で積み立てられる額である。この場合だと全額非課税となるので丸々 2,000 万円ゲットできて人生 100 年時代でも安泰。本当に良かったですね。

「年金だけじゃ足りないから 2,000 万円貯めてください!」ってのと、上の「月 3 万円ずつ積立投資するだけで人生 100 年時代も安泰です」って話は、言ってることは同じだ。しかし前者と後者では受け取る側の印象はえらく違うだろう。

人生100年、年金頼み限界 金融庁試算「貯蓄2000万円必要」という記事に対するソーシャルメディアでの反応が燃えている。

たぶん元の報告書で伝えたい意図も理解していないというか、ほとんどの人間は読んですらいないんだろう。元の情報を精査・分析するどころか複利計算すらできないという知性の低さをわざわざツイッターなどで開示する人々は、本人たちは時事問題に物申してやった気になっているんだから手の施しようがない。

しかし元の報告書の書き方もあんまりだ。本当に多くの人々の金融リテラシーを啓蒙していきたいと思って書いたのがこれなのだろうか。書き方ひとつで伝わり方も変わるということもあるのに、まるでそのあたり配慮していなくて残念である。

とはいえ、一方で金融リテラシーを身に付けて今から分散積立投資を実践している人々というのもいる。そうでない人々とは、数十年後にずいぶんと格差が開いているのではないかと想像する。

顕在化した頃に気付いても遅いんだけどな。

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