三國志Vの戦場マップは、歴代シリーズの中で最も地理的に正確との評判がある。この作品には 47 の都市が登場するが、侵攻ルートによっては行く手が関に阻まれ難攻不落の要塞となる場所がある。地理的条件を把握することが中華統一への重要なポイントとなるので、ここで整理しておきたい。

<洛陽>
ご存知、後漢の首都である。歴史的に何度も首都となった盆地だけあって、黄河支流である洛河と険しい山岳に囲まれた天然の要塞である。本来なら函谷関をはじめとする洛陽八関に囲まれているはずだが、ゲーム上は虎牢関と轘轅関の 2 つが行く手を阻む。防衛側の注意点としては、最低でも関を守備する部隊を 2 つ配置する必要があること。片方が危機に陥ったときに関の内側を素早く遊撃し援護する部隊も自ずと必要になってくる。このことから大兵団を駐在させ防衛するにふさわしい要衝であると言えよう。

(2021/1/2 追記)
本場の中国人が作った三國志Ⅴこと三国志天下布武の情報をもとにすると西が函谷関、東が虎牢関のようだ。弘農にも洛陽にも函谷関が登場するわけだがこの関は大きく分けて二ヶ所にあるらしいのであながち誤りでもないのかもしれない。だとすると弘農にあるのが旧関、洛陽が新関となる。

洛陽に侵攻するルートごとに整理すると次の通り。
弘農・宛・許昌:上記の 2 つの関のいずれかを必ず突破しなければ城へ侵攻することができない。まさに難攻不落であり、面倒でも東方から迂回したほうが良いだろう。
鄴:洛陽攻略のための本命となるルート。途中に湿地があるとはいえ、南方の城を陸路で攻めることができる。ただすべての城を陥落させるためには洛水を渡河する必要がある。
晋陽:洛水を南下して洛陽を攻略するルートとなる。これも南から攻め入るよりはだいぶマシといったところか。防衛側は城を拠点に渡河する敵軍を迎撃する形となる。

<弘農>
本来、函谷関は関中と関西の要衝に存在し、洛陽の西部を守護する重要拠点であったはずであるが、このゲームでは洛陽からの侵攻を防衛する東の関として登場する。西にあるのは臨潼関。洛陽と長安のいずれかしか侵攻ルートがなく、いずれも関に阻まれるというまさに最難関の都市と言えよう。

<長安>
前漢の首都である。斜谷関と潼関の 2 つの関、秦嶺山脈と黄河支流の渭水に囲まれた、洛陽と同様に天然の要塞であり、安定、漢中、下弁、弘農からの侵攻は困難を極める。ここは唯一、宛からのルートが関を回避できるように見えるが、このゲームではすべての城を陥落させる必要があるため、防衛側はあえて関の西の城に陣取り関を守るという戦術も取れなくもない。東西にフレキシブルに対応できるという意味では、洛陽と同等以上に守備が堅いという考え方もできる。

<許昌>
曹操が献帝を奉じて遷都した許と呼ばれる都市であり、許昌と呼ばれるようになったのは正確には曹丕の代からである。現代でも許昌市魏都区という名前が残っており曹丞相府という観光名所がある。全マップの中で唯一すべての城が密集しておりさらに 2 つの関と淮河に守られたやはり攻略難易度の高い地形と言える。内政面の特徴としては洛陽・長安と異なり農業値も高いため、必要なものがすべて揃った万能の都市という様相を呈している。

上記の 4 都市は東西に隣接しており、内政値も高く、輩出する人傑も豊富であり、ここを制する曹操が地理的にも非常に優遇されていることが見て取れる。

呉・蜀の都市についてはまた次回。

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