三國志Ⅴでは名声の高さにより命令書の数が決定し、それ以外にも様々なイベントに影響するため、非常に重要なステータスとされる。
中華統一のための早道としては民忠誠度を上昇させるなどしてまずこの名声を高めることが肝要となるのだが、この名声というものは地道に巡察などを繰り返してもそう簡単には上昇しない。君主の名声を高めるための有力な方法としては次のようなものがある。
・年一回開催される評定で決めた目標を達成する。
・敵将を捕縛した上で、捕虜を処刑せずに解放する。
・民忠誠度 60 を超える領土を拡大する。
・歴史イベントで領土の民忠誠度を一律で上昇させる。
・定期イベントで災害にあった民を慰撫する。
これらはいずれも名声を大きく上昇させるという意味で重要である。
評定による目標達成は年一回だし、捕虜解放や領土拡大は戦に勝利しなければならない。歴史イベントは数が限られているし発生する時期が決まっているため例外的である。これらに対し定期イベントによる民忠誠度上昇は最も発生確率が高く、いわゆる美味しいイベントとなる。
・豊作:デメリット無し。イベント発生後に巡察し村祭りに配下を参加させることで民忠誠度が大きく上昇する。ただし祭りに参加した将の気力が 0 になる。
・凶作:米収入がダウンするイベントだが巡察で米を施すことで確実に民忠誠度を上昇させることができる。
・いなご:農業に被害が発生するものの巡察で米を施すことで確実に民忠誠度を上昇させることができる。
・台風:農業値・商業値・人口が減少する。ただしその後の巡察で金を施すことで確実に民忠誠度を上昇させることができる。
すなわち、豊作・凶作・いなごについては発生したらメリットのほうが大きいのである。また治水度が 100 の場合は台風・洪水の被害が大幅に軽減されるため、台風でもメリットのほうが大きくなる。
困窮しているところに付け込んで民に恩を売るという為政者らしい所業をおこなうことができるのだ。一方で、洪水・疫病については兵も被害を受けるためデメリットが大きい。洪水は治水度 100 でも被害が大きいし、疫病についてはどういうわけか民忠誠度も大幅に低下するため巡察による慰撫でも回復しきれないことが多くほぼデメリットしかない。
このように、一見すると国土に被害が発生するようなイベントであっても、ものによってはむしろ民忠誠度を確実に上昇させて名声を高めるチャンスとすることができるのである。特に名声と民忠誠度だけに着目するなら疫病以外のイベントはすべて歓迎ということになる。