マネックス証券が米株購入手数料を最低 5 ドルから 0.1 ドルへと値下げするらしい。日本に比べ好調な米国の株式市場に興味を持つ個人投資家の米株購入につなげると記事にはあるが、米国株式を日本人が買うなら普通に S&P 500 ETF (1557) を買うとか eMAXIS Slim 先進国株式インデックスを積立で買えばよろしい。あと最近では eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)というのもあり、こちらもオススメです。先進国株式と比較すると 1 割程度新興国株式が混じっておりその分信託報酬が高いというもので、先進国株式と全世界株式ハッキリ言って大して変わらんのでぶっちゃけどちらでも良いです。ちなみにスリムと付いてない eMAXIS 先進国株式インデックスといったものもあり大変紛らわしいので間違えないように。スリムと付いていないのは信託報酬が割高なだけで何らメリット無いです。
実際のところどこの証券会社も米国株が好調なところに目を付け、外国株式の販売を強化しているという業界全体の動きがある。あまり表には書けない情報もあるが、とにかく各社とも力を入れつつある。これから若者向けのネットで外国株に手軽に投資できるホニャララみたいなのも色々出てくると思う。
ちなみに日本株については優待目的以外で買う価値無いという主旨の記事を以前書いたが、日経平均株価が 24,000 円の高値となった 2018 年秋頃と現在ではだいぶ状況も変わってきているところがある。 たとえば JP モルガンチェースは下期リターンが上期を上回る世界で唯一の資産かと述べている。米国株をはじめとする世界の資産クラスがどれも割高なので、相対的に出遅れているというのだ。実際、日本企業の稼ぐ力 ROE というのは過去最高の水準にあり、グローバルで安定して稼ぎ続けている優良企業がいくつもあるのにも関わらず、国内の少子高齢化による先細りといった心理的な不安要因により過度に割安に評価されているのが実態だと思う。基本的には世界中の株式に分散積立投資し気絶しているのが最強の投資方法ではあるが、そういう意味では日本企業への投資もある程度見直す時期が来ているように思える。
何が言いたいかと言うと、愚か者ほど話題となって好調な資産に対して飛び付くのであって、いやいやそうじゃねえだろという話である。仮想通貨で損をしたとかいう人間を見るとよくわかる。好業績の裏付けがあるにも関わらず、市場では低く評価されている企業に投資するのが正解である。至極当たり前のことだがその当たり前ができない人間が多すぎる。