三國志Ⅴでは成長タイプという数値がありどれくらい経験を積めば特殊能力が開放されるかという基準になる。一般には 0 が最も早熟で 15 が晩成とされているが、特殊能力の何個目が開放されるのかに注目すると少し違った景色が見えてくる。ここでは表で説明してみよう。
下の表を見ればわかるが、すべての特殊能力獲得すなわち 6 個目がいつ開放されるのかに着目すると、早い順に成長タイプ 0, 4, 6, 5, 8, 3, 1, 9 となる。成長タイプ 0 は最速で経験値 12,000 で到達するが、次に早いのは 4 の 16,000 その次は 6 の 18,000 となる。また成長タイプ 2 は一見早熟のようだが、すべての特殊能力を獲得するのはかなり後になるためゲーム中では 6 個目を見ることはほとんどない。
次に、一歩手前の特殊能力 5 個目がいつ開放されるのかに着目するとまた順位が変わり、早い順に成長タイプ 2, 0, 4, 3, 6, 1, 5, 8 となる。成長タイプ 2 はわずか経験値 5,000 で到達するため、ゲームの序盤から終盤を通してこの 5 つが開放された状態をほぼ維持できる。該当する主な将としては徐庶、鍾会、張魯、卞氏、呂玲綺、馬雲騄などが挙げられよう。特殊能力が 5 個でも十分個性は発揮されるため、ここを基準に考えてもまた違った景色が見えるというわけである。
また成長タイプ 7 については上記のいずれにもランクインせず、特殊能力 5,6 個目がそれぞれ 36,000 と 45,000 となっており、結果的には成長の遅い部類に入る。この成長タイプ 7 はトータルで最多の 74 名と大人数が該当し、曹操、劉備、孫権、司馬懿、関羽、徐晃、張郃、許褚、甘寧、馬騰、孟獲など名だたる将がその名を連ねている。彼らはシナリオの序盤と終盤では特殊能力の数が異なるためだいぶ個性に差が出るようになっている。どうやら物語の中で比較的長く活躍しやがて成熟していったような人物が成長タイプ 7 に設定されているようなので、これもひとつの目安として考えても良いだろう。