以前、三國志Ⅴにおける縛りプレイとしてセーブ・ロードの試行禁止遺恨を持つ将を残しての統一禁止というルールを挙げた。もうひとつ追加で厳しめのルールとして同盟を禁止するというのがある。これは三國志Ⅱでも信用度最大 50 縛りのために実施していたルールだが三國志Ⅴでも採用する。なお歴史イベントの「反董卓同盟」による強制参加のみ除く。

同盟は特に中小勢力では欠かせないサバイバル術のひとつである。三國志Ⅴではシリーズの他の作品と違い、同盟を破棄することができない。したがって一度どこかの勢力と同盟を結んでしまえば、期間満了まで絶対に侵攻されることがないのだ。だから他作品のように万が一同盟を破棄されて侵攻されてしまうリスクを考えなくて良いし、前線都市の兵力を空っぽにして他の前線に将兵を集中させることもできる。非常に強力な外交戦略である。ただリアリティを考えると少しおかしい。実際には同盟を破棄して攻めてくるような敵勢力もいるだろうから国境の警備は必要だし、簡単に戦力の集中ができてしまうので強力すぎるのだ。

同盟を禁止にすることで、次のような作用がある。
・たとえ大国となっても、全方位に戦力を割いて前線を守備しなければならない。
研究による兵器開発ができない。
・帝からの使者による調停に応じることができず、必ず拒否しなければならない。

研究ができないので、強化騎兵(錐行)、発石車(方円)、筒袖鎧(長蛇)、戦車(鋒矢)、連弩(鈎行)、闘艦(楼船)は開発不可能となる。エディット機能で最初から持たせない限りこれらを使用することができない。

また、皇帝即位前であれば帝が使者を送ってきて指定した君主との長期同盟を要求されることがあるが、これも必ず断ることになる。これは結構厳しい条件だ。なぜならこのイベントは通常であれば名声および全支配都市の民忠誠度が上昇する美味しいイベントのはずなのだが、これを拒否することで逆に名声が若干ながら低下してしまう。ただの罰ゲームと化すのだ。

同盟に一切頼らず中華統一を目指すのは特に中小勢力の君主の場合非常に厳しい縛りプレイではあるが、その分チャレンジする甲斐もあるというものである。

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