三國志Ⅴにおいては経験を積むことで将が成長し最大 6 個まで特殊能力を使えるようになる。将の成長スピードには 16 段階の差があり、この成長タイプの早熟と晩成については以前書いた。また同じく勇名が上昇することによってより高い将軍位に就き多くの兵力を率いることもできるようになる。この三國志Ⅴの将軍位についても以前に整理した。経験は開発や人材登用といった内政によっても上昇するが、最も大きく上昇するのはやはり戦場で戦うことである。また勇名は修行などの一部例外を除くと基本的に戦場でしか上昇しない。今回は戦場における経験・勇名の上昇について記述する。

戦場での行動によって経験・勇名がどのように上昇するかまとめたのが下表である。

詳細は Wiki にも掲載されているが、この表では基本的に効率順にソートしてある。同じ上昇値でも効率の良いものほど下に記載している。例を挙げて説明しよう。たとえば心攻スキルは敵部隊と隣接していないと使用できないが成功すると経験が 200 上昇する。しかし失敗すると 0 である。これに対し潜入挑発は射程があるため敵と隣接する必要もなく成功すると同じく経験が 200 上昇するが、失敗した場合でも 25 上昇する。同討スキルは敵部隊と隣接していないと使用できないが成功すると 200 上昇するし失敗しても 50 上昇する。天変スキルは体力を 30 消費するが敵と隣接する必要もなく 9 割の確率で成功して経験が 200 上昇するし失敗しても 50 上昇する。この中では天変スキルが効率良いと考えられるわけである。

他の例として、火計は成功すると経験が 100 上昇するが敵部隊への着火を成功させる必要がある。これに対し鉄壁は体力を 50 消費するが経験が 100 上昇するし必ず成功する。したがって鉄壁のほうが効率良い。また土砂・水計・妖術・幻術はいずれも 50 + 命中部隊数 x 100 だけ経験が上昇するが、土砂は失敗することがあり水計は水神持ちに無効であり妖術は地形に依存しないものの射程が 3 であるため幻術が最も効率が良い。このようにして見ていくと鼓舞スキルは大変効率の良い行動であるものの部隊の士気が 100 未満である必要がある。訓練のみで兵の士気を 100 まで上昇させるテクニックを使うのであればあまり出番は無いかも知れない。また仙術は負傷兵の発生した味方全部隊が対象となるため乱戦の中で使うと一度に経験が 1000 上昇することもある非常に効率の良いスキルである。ただし史実の将で仙術を使うためにはアイテム「太平清領道」を利用するしかない。

勇名については城占拠・兵糧奪取・敵将捕縛・戦争勝利・一騎打ち勝利でしか上昇しない。この中で最も発生頻度が高いのは敵将の捕縛、すなわち敵部隊の殲滅である。戦場で敵部隊を殲滅する際は育成したい将が率いる部隊にトドメを実行させることを意識するとスムーズに育成できる。また敵の編成については、なるべく少ない兵数で多くの部隊が出撃している状態が最も効率が良いということになる。ところが CPU のアルゴリズムでは兵を多く持てる高位の将軍に兵を集中させる傾向がある。しかしできれば 10 部隊すべて出撃してもらったほうが経験・勇名の上昇幅は大きい。敵勢力の 10 部隊が出撃するということは、すなわち戦場に出られない将がいるほど兵力が集中した都市を攻めるのが育成につながるというわけである。

侵攻を重ねると当然ながら自国の領土はどんどん拡大し攻略目標の都市は減っていく。これに対し都市の防衛戦については以前にも書いた通り領土を広げずに将の経験・勇名を高める絶好のチャンスである。迎撃成功時はもちろんのこと、たとえ敗北したとしても防衛戦で敵将を捕縛した際の経験・勇名は上昇するし、占拠された都市を奪回するための侵攻においてさらにまた上昇するというわけである。

やや反則的な技であるが、敵勢力の残された最後の都市に侵攻し、敵将をあらかた捕縛した上で撤退してしまうという荒業もある。これにより侵攻は失敗となり捕虜となった敵将は解放されてしまうが、再度侵攻してまた敵将を捕縛することで何度も経験・勇名を上昇させることができるというものである。これは敵勢力を将兵が十分に残っている状態で残り 1 都市に追い込んだ時などに使える舐めプとも言える方法である。

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