三國志Ⅴにおける戦では都市にもよるが複数のが登場しこれを侵攻側がすべて占拠することで決着となる。それでは少ない兵力で都市を防衛しているとき、大軍で侵攻されたらどのように都市を防衛したら良いのであろうか。

基本的に都市を防衛する際には城のうち最も防衛に適したひとつだけを死守して、その周りにすべての防衛部隊を配備するのが定石である。もしすべての城を防衛しようとすると戦力が分散されてしまうので敵に包囲されて各個撃破されてしまう。それよりひとつの城の周囲に戦力を集中させ隣接効果で防御力を高めたり、到着した侵攻勢力を次々と包囲して袋叩きにしたほうがはるかに効率が良いのである。三國志Ⅴは包囲効果や隣接効果が強力なため侵攻時も防衛時も如何に自軍を集中し敵を分散させて各個撃破するかというゲームであると言えるだろう。

ではどの城が防衛に適しているのか。これも都市によるが山岳部の多い巴蜀や大河に守られた東呉などではともかく、河北や中原など平坦部の多い都市においては平野に城が無造作に配置されているので見当が付きにくいかもしれない。この場合、河川などを盾にすると良いだろう。すなわち橋を渡った先に陣営を築いて包囲したり、渡河する部隊を陸から迎撃したりするのである。

残りの城はおとなしく敵に明け渡してしまおう。敵将の勇名が上昇するが必ずしもこれは悪いことではない。敵将の勇名が高ければ撃破したときのこちらの勇名も上昇しやすくなるのだし、やがて敵将を降伏させて味方になる時が来るかも知れないのだから。

もっとも防衛力の高い都市である許昌洛陽などではこの限りではない。関を有する都市は以前も書いた通り隣接する 1 部隊のみしか直接攻撃を許さないという特徴があり、関に壁役を配置して防衛することで自軍の数倍もの兵力をも撃退することも可能である。

鄴や南皮のように城が複数まとまっているような都市はただひとつだけ城を防衛するという戦術には向かない。近接する城を守るだけの部隊数が必要となる。それができないほど戦力が乏しい場合はむしろ遠くに孤立したひとつだけの城を死守したほうが良い。また防衛力の最も高い都市として挙げた許都は全マップで唯一すべての城が密集する地形である。したがって防衛には最低でも 6 部隊が必要となり、それができないなら関で防衛して援軍到着まで時間を稼ぐしかない。だが反対にこの地に幻術や火神など強力なスキルを持つ将を集結させると難攻不落の要塞と化す。

例として約 70 万の大軍を擁する孫呉とさらに同等の兵力を持つ蜀漢の連合軍に攻められ大ピンチな状況を挙げよう。

ところが残された最後の都市は最強の防衛都市である許都である。

火神・弓神・幻術・幸運など強力なスキルを持つ将がいれば炎の要塞を築くことができる。このままでは侵攻側は進軍できないし、弓神や応射などで集中砲火され迎撃されていくのみである。

これに対抗するとしたら藤甲・雨乞を持つ将で雨天に変えてしまうという手がある。この場合、弓神による遠隔攻撃も藤甲で無効化されてしまい、せっかくの炎のバリアも豪雨で消えてしまう。ただ史実の将であれば水上から射程 3 を超える攻撃を既定で繰り出せる者は居ないため天変持ちが居れば毎ターン晴天にすることで火矢などを射掛けて対処できる。

他に手があるとしたらあるいは侵攻側も火神持ちで炎を掻い潜って攻めてくるといったケースであろう。この場合火矢や炎の壁は意味を成さないため正面からの殴り合いになる。とはいえ火神は通常であればレアなスキルであるため陸遜や周瑜のように限られた者しか有しないスキルである。

したがって、ほとんどの軍であれば難なく撃退することができてしまうのだ。

まとめると、基本的にはひとつの城を拠点と定め防衛側の戦力を集中させるのがやはりセオリーと言える。近隣都市から援軍が到着した際にもそのまま敵の周辺に配置していきなり包囲したり背後から突撃したりすることもできる。

三國志Ⅴの CPU は慎重なため多少の兵力差があってもなかなか攻めてこないが、もし侵攻されたならば迎撃してこちらの将の勇名・経験を一気に高めたり敵将を捕縛したり敵戦力を壊滅させたりする絶好の機会である。

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