以前、三國志Ⅴにおける曹操軍の中核を支える人材たちとして、程昱、司馬懿、夏侯惇、夏侯淵、郭嘉曹操、そして張遼らを紹介した。また、郝昭、杜預、司馬昭らはアイテム授与で軍師の資格を得ることができるため、やはり魏の中核となる人材と言える。曹魏勢力は人材が豊富であるため、他にもポテンシャルの高い将はたくさんいる。今回は彼ら以外の主力となる人材を紹介しよう。

・龐徳(武力 97 知力 70 政治 41 魅力 72)相性 39 成長 3 陣形:密集、長蛇、鋒矢、特殊能力:無双、速攻、奮迅、鉄壁、威風、乱射

分類上は馬騰配下となっているがその壮絶な活躍が知られる通り龐徳も魏の強力な将軍である。成長タイプが 3 と恵まれており経験値 28800 ですべての特殊能力を開放でき武力も 97 と非常に高い水準である。また特筆すべきは速攻と鉄壁を使える上に鋒矢の陣による突撃ができるところであろう。すなわち、鉄壁で防御力をアップさせた状態で、離れたところから速攻で一気に突撃をかけるのである。この鉄壁・速攻・突撃の組み合わせは、鉄壁の仕様が変更された三國志Ⅴの 3DS/iPhone 版においては非常に強力な戦法で、敵には大ダメージを与えつつ自身の損害は 2/3 に軽減することができる。似たような戦法で鉄壁・速攻・連攻というのもある。また鉄壁の発動には 1 ターンを要することもあり速攻はぜひとも組み合わせたいスキルである。速攻があることで本来届かないはずの敵の背面や側面から突撃することができたりする。龐徳はこの鉄壁・速攻・突撃のコンボを使えるので、永安など森林・山岳地帯の多い都市においては敵に非常に強力な打撃を与えることができる。惜しむらくは初期勇名値がそこまで高くないため、修行に出すなどして積極的に勇名値を上げたい将である。勇名値が 5000 を超える頃には主力候補の一角になるだろう。相性も曹操にやや近いため馬騰配下から引き抜くのは容易い。魏の建国の功臣の一人なのだから分類上も曹操配下でも良かったのではないかとも思う。

・許褚(武力 98 知力 18 政治 21 魅力 68)相性 25 成長 7 陣形:錐行、密集、鋒矢、特殊能力:無双、鉄壁、特攻、奮迅、威風、逆境

能力や性格は蜀漢の張飛とやや似ているが、こちらは龐徳と同様に鉄壁を使うことができる。多くのシナリオで曹操の配下であるため、アイテムの爪黄飛電を与えるのも良いだろう。これにより鉄壁・速攻・連攻や鉄壁・速攻・突撃のコンボが使えるようになる。また錐行の陣があるため平地での進軍速度も速い。さらに防衛戦においても特攻を発動して 3 倍の攻撃力で侵攻してきた敵軍を打破して形勢逆転することも狙える。史実では曹操の親衛として活躍した許褚であるが、勇名 5000 を超えて史実通り武衛将軍に任じた後は攻守共に主力の将軍としての活躍が期待できる。ただし知力が低いため混乱や挑発など敵の計略はいとも簡単に受けてしまうのでその点は注意が必要である。

・荀彧(武力 34 知力 98 政治 95 魅力 90)相性 27 成長 3 陣形:方円、雁行、八卦、走舸、特殊能力:同討、沈着、落穴、混乱、探知、落石

いぶし銀とも言える守備の要、それが荀彧である。知力・政治が高いことから曹操を支える側近の軍師のイメージがあるが、方円の陣が使えスキルも混乱・落石・沈着などがあり、籠城して敵将を計略によって足止めすることを得意とする。魅力が高く義理も最大値の 15 であり相性も曹操と近いため、まさに史実通り曹操の根拠地の留守を任せるのにも適任である。初期経験値が高く多くのシナリオですべてのスキルを開放済みであり、そのため万が一のことがあっても荀彧・程昱らが計略で敵を翻弄している間に強力な援軍を送り込んで敵軍を打ち破ることができる。なお曹操でプレイしている場合、エンディングには夏侯惇、許褚、荀彧の 3 人が登場する。魏書明帝紀では曹操の廟庭に功臣として最初に祀られた 3 人は夏侯惇、曹仁、程昱の 3 人であるためなぜこの面子なのかという気もするが、それくらい参謀として知名度が高いと言うことなのだろう。ただし残念ながら 212 年以降のシナリオではすでに没しており登場しない。それ以前のシナリオの場合 212 年 10 月の歴史イベント魏公推挙騒動で魏公への推挙を拒否した場合には、荀彧は曹操と同じくらいの年代まで生存する。

・于禁(武力 79 知力 71 政治 40 魅力 77)相性 25 成長 7 陣形:錐行、魚鱗、雁行、特殊能力:速攻、火矢、伏兵、強行、収拾、鉄壁

能力値だけを見ると一見パッとしない凡将のように見えるが、経験値 45000 まで育てると前述したように強力な戦法である鉄壁・速攻・突撃のコンボが出せるようになり、初期勇名値も高いため育て甲斐のある将である。錐行や強行もあるため進軍速度が速く、辺境への侵攻や離れた都市への援軍にも向いている。相性も曹操と一致しており、能力値以上に活躍が期待できる将であることは間違いない。于禁は張遼・楽進・張郃・徐晃と共に名将と謳われていたが、建国の功臣として曹操の廟庭に祀られなかったのは残念である。やはり晩年の樊城の戦いにて関羽に降伏したのが響いたか。

軍師の場合、最大の兵数 20000 人を率いることができるだけでなく即座に陣形変更しながら戦えるため三國志Ⅴにおいては優遇されており汎用性が高い。武力も高く攻撃力の高い陣形を持つ軍師である姜維や呂蒙らは勇名値に関わらず主力となる。これに対し将軍の場合、陣形変更に 1 ターンを要するため夏侯惇、関羽、周泰、黄蓋のように陣立スキルが欲しいところである。陣立が無い場合、やはり龐徳などに代表される鉄壁・速攻・突撃のような強襲作戦だとか、夏侯淵黄忠のように弓神・遠矢と弓攻撃の強い陣形を持っているといった陣形変更を伴わなくても活躍できる得意技を持っている将が即戦力と成り得る。将軍であれば統率可能な兵数のために最低でも勇名 5000 は欲しいところであり、将軍位の数を考慮すると勇名 5500 以上はさらに欲しいところである。そこで勇名が足りない場合は修行に出すなどして補完する必要がある。勇名が 5500 以上になればあとは連戦にて勇名値がさらに上昇し次々と高い将軍位を与えて出世させていくことができるようになる。

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