ここでは史実で活躍した将ではなく三國志Ⅴでの話をする。この作品はご存知の通り育成要素があるため、どのような将でも育てればそれなりに活躍できるのだが、手っ取り早く即戦力となる人材というのはやはり限られてくる。またシステム上、軍師は最大兵数の 20000 人を統率することができ陣形変更も即座にできるため、特に優遇された扱いとなっている。ではどのような将が主力となるのか挙げていこう。

・程昱(武力 45 知力 93 政治 86 魅力 75)相性 24 成長 14 陣形:鶴翼、方円、八卦、長蛇、特殊能力:伏兵、挑発、潜入、沈着、激励、土砂

真っ先に挙げるのが程昱である。軍師であるにも関わらず地味ながら戦闘向けのスキルが揃っており、また陣形も技を連発できる鶴翼、壁役になれる方円だけでなく、山岳陣形の長蛇を持っている。そのため後方から挑発や潜入で敵を無力化、また前線では長蛇で陽動しつつ敵が森にいれば伏兵、山にいれば土砂で遠隔攻撃が可能。敵の威風や幻術で味方の士気を下げられた場合に備えて激励で常に士気 100 をキープ可能、沈着があるので敵の伏兵にも耐性がある。死にスキルがひとつも無いという優秀さである。前線に出して良し、都市防衛を任せて良しと、攻守の要になる。曹操との相性も良いためさっさと忠誠度 100 にして第一線で長く活躍してもらうのが良い。なお成長タイプは 14 と一見遅いようだが、年齢の高さから初期経験値が高いため、大抵の場合ほぼすべてのスキルを習得済みである。寿命も非常に長く、三国が鼎立する 220 年頃まで生きるため、前半から後半のシナリオまで一貫していぶし銀の活躍できるまさに主力である。

・司馬懿(武力 67 知力 99 政治 91 魅力 79)相性 31 成長 7 陣形:錐行、鶴翼、方円、八卦、生者、長蛇、特殊能力:挑発、潜入、沈着、反計、逆境、落穴

この作品では役割が程昱とやや被るのだが、やはり猪武者を遠隔から無力化できる挑発を連発できるのは強い。また陣形の数が多く、前線で侵攻するために欠かせない錐行や長蛇、技を連発できる鶴翼、壁役になれる方円が使える。司馬懿は後の時代に活躍した将だが、経験値 18000 で挑発、潜入、沈着まで憶えるのでこの時点で十分活躍できる。さらに「遁甲天書」「太平要術の書」を与えて知力 100 の軍師とするのにも適任である。さらに「赤兎馬」も持たせれば、速攻・騎射で方円で接近して弓を撃ってそのまま壁役をこなしたり、さらに次のターンに鶴翼で術や挑発を連発といった怒涛の攻めもでき、錐行・速攻が使えるようになるので電撃作戦も可能となり、強行も備わるので戦線の移動も速くなる。長蛇もあるので程昱と同様に巴蜀の制圧においても活躍できる。

・夏侯惇(武力 94 知力 70 政治 81 魅力 87)相性 25 成長 10 陣形:錐行、鶴翼、偃月、密集、特殊能力:伏兵、火計、陣立、威風、速攻、探知

すべてのスキルを使うためには経験値 42000 が必要なため育成が必要だがぜひ修行に出してでも育てたい将である。これにより錐行と速攻が使えるようになり、また陣立があるため軍師でなくても陣形の即時変更ができ、接近してからは速攻からの密集での連攻や兵器開発していれば偃月での突撃もある。遠くから一気に距離を詰めて敵部隊の背後から近接で大打撃を与える動きは曹操と共通しており、伏兵や探知があるのも曹操と似ているため、まさに史実通り曹操の代理役にふさわしい活躍が期待できる。初期勇名値も高いため育つころには将軍位も高くなっており、率いることのできる兵力も十分であろう。

・夏侯淵(武力 91 知力 59 政治 43 魅力 82)相性 25 成長 3 陣形:錐行、雁行、生者、鋒矢、特殊能力:弓神、強行、遠矢、火矢、応射、特攻

演義で弓の達人ということにされてしまった夏侯淵はなんといっても弓神が強力である。となると陣形は雁行一択となる。弓神を使うためには経験値 28800 が必要だが、初期経験値が高いため晩成の夏侯惇と異なり比較的早期にすべてのスキルが使えるようになる。このためゲーム序盤から終盤まで一貫して存在感を発揮することができる。

・郭嘉(武力 32 知力 98 政治 91 魅力 92)相性 25 成長 5 陣形:錐行、鶴翼、方円、雁行、八卦、生者、特殊能力:同討、反計、沈着、混乱、探知、心攻

何度も書いているように錐行、鶴翼、方円を使え陣形を即時変更できる将は強い。惜しまれるのは 205 年頃に寿命を迎えてしまうことだが、前半のシナリオでは主力として存在感を発揮できる。魅力も高いため侵攻はもちろん重要都市の防衛役にもピッタリで曹操の留守を預けることもできる。壁役が繰り出す知力 98 からの混乱はかなり強力で、敵を無力化して同じターンに味方の集中砲火を浴びせるという諸葛亮のような動きができる。郭嘉の場合、錐行があるので位置取りがしやすいのもポイントである。

・曹操(武力 87 知力 96 政治 97 魅力 98)相性 25 成長 7 陣形:錐行、鶴翼、魚鱗、雁行、密集、生者、特殊能力:速攻、探知、伏兵、反計、強行、遠矢

最後に言わずもがな曹操自身である。以前にも書いた通り、曹操はステータス上も強いだけでなく、なにより君主という立場なので、システム上は勢力全体のアイテムの倉庫役となる。強力なアイテムが集中しがちであり、鶴翼も使えるので術者としての適性が高い。また「宝雕弓」があれば弓神が備わるので高い武力・勇名からの速攻・雁行・遠矢で呂布のように強力な移動遠隔攻撃を繰り出すこともできたりする。強行もあるので遠征や援軍にも駆けつけることができる。夏侯惇と夏侯淵の役割を良いとこ取りしてさらに術も使えるという仕上がりになる。なお弱点としては君主という立場がそのまま弱点となる。どういうことかというと、君主は本作のシステムでは撃破されたら即敗北、君主が退却しても敗戦となってしまう点である。つまり君主が自ら親征することの是非が焦点となるのだが、この点についてはまた次の記事で詳しく考察していきたい。

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