三國志Ⅴには多数のアイテムが登場する。近年の作品では名品と呼ばれるものだが、いずれにせよ三國志Ⅴでのアイテムにはそれを所持することにより何らかの特殊能力が使えるようになるものが大多数である。そこで将の能力を強化するためにも、どの将にどのアイテムを与えるのかは重要となってくる。

ところでこのアイテムには入手の方法が様々ある。シナリオによっては特定の将が初期状態から所持しているもの、武将カードを収集することで入手できるもの、巡察で入手できるもの、クイズで入手できるものなどである。このうち武将カード収集によって入手できるものは、確かにカードを収集した時点ではその場で入手できるが、一度入手済みになると今後はシナリオ開始時に未発見の状態で始まる。また特定の将が持つアイテムについては、その将がすでに死去しているシナリオでは未発見扱いとなる。未発見のものは民衆が献上してくるものもあるが、敵君主がいつの間にか入手することもある。敵君主が入手したアイテムは配下に授与されることも多い。これらシナリオ開始時に未発見のアイテムは、ゲーム中に入手できるかどうかはランダムのため運次第となる。もちろん時間をかければ最終的にはすべてのアイテムを入手できるのだが、入手するより前に中華統一してゲームが終了してしまうことが多いであろう。そこで今回は、ゲーム中確実に入手することができるアイテムについて考察する。

すべての初期シナリオを通してゲーム中に確実に入手できるアイテムは以下の通りである。
呉子(水計・同討)、墨子(落石)、山海経(天変・占ト)、孫臏兵法(八卦の陣)、遁甲天書(幻術)、太平要術の書(妖術)、孟徳新書(沈着)、倚天の剣、青釭の剣、青龍偃月刀、蛇矛、孫子の兵法書(反計・沈着・水神)

まずクイズとはゲーム中、名声と支配都市数が増えると 12 月に学者が訪問してくるイベントである。この学者のクイズに正解することで入手できるアイテムは中華統一前に必ず入手することになる。次に仙人が所持するアイテムであるが、仙人を敵君主に捕らえさせることによって敵勢力のアイテムとなるため、これを征討することで入手することができる。ただ仙人のうち華佗や于吉などシナリオによっては登場しないまたはアイテムを所持していない状態の仙人もいるため、ゲーム中確実に入手できるのは上に書いたものに限られる。最後に特定の将が初期所持するアイテムだが、これもシナリオによってはその人物がすでに死去しているなどの理由で未発見状態のものがある。たとえば劉備の持つ雌雄一対の剣は存命中は劉備が所持しているが、諸葛亮没後のシナリオである星落五丈原においては未発見となっている。これを踏まえすべてのシナリオを通して誰かが初期所持しているものは上の一覧に挙げた通りである。なお 3DS で追加されたシナリオによっては、これらもどういうわけか未発見の設定になっていることもある。

これらを組み合わせたアイテムの組み合わせでスキル構成を考えると以下の通りとなる。
水計・同討・落石・天変・占ト・幻術・妖術・反計・沈着・水神

三國志Ⅴでは本来、どんなに優秀な人物も凡庸な人物も等しく特殊能力を 6 つだけ習得するというルールがあるが、これに加え天変・占ト・幻術・沈着のようなスキルをアイテムによって追加することができる。最終的にクリア直前までには少なくとも上記の 11 のスキルは追加できるということになる。

体力回復速度が二倍になる鶴翼の陣もあればさらにアクティブスキルを連発することができるようになる。

入手したアイテムはまずプレイヤー君主のものとなるため、君主は勢力全体のアイテムの倉庫役も兼ねている。したがって臣下に施さない限りアイテムによる追加スキルは君主に集中することになる。たとえば曹操は能力値も初期勇名値も高いが、なにより君主という立場であるためアイテムによる追加スキルが集中しやすく、鶴翼の陣も使えるので非常に強力な存在になることができる。たとえ凡庸な君主であっても上記のスキル一式と八卦の陣があれば十分に本拠地の防衛に活躍できるだろう。また君主が親征しない場合、優秀な配下に施せば、辺境の賊討伐においても大いに活躍してくれることであろう。司馬懿、趙雲、郝昭、司馬昭、羊祜、杜預などがその有力な候補となる。また関羽や夏侯惇のような陣立が使え能力値と初期勇名値が高い将軍に与えるのも良い選択肢である。いずれも能力が高く羊祜以外は鶴翼の陣も使え陣形の即時変更もできるため適性があるというわけである。

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