以前、三國志Ⅴをより楽しむための縛りルールとして以下を書いた。

セーブ・ロードの試行禁止
遺恨を持つ将を残して統一するのは禁止
同盟禁止
本拠地の防衛戦では君主は必ず参戦

これに加えて、戦場に出ることなく捕虜となった敵将は、逃がせる領地がまだある場合、処刑できないという縛りルールを提案したい。

三國志Ⅴでは同作品の他シリーズにはない特徴がいくつかある。たとえば、攻防共に戦場には 10 部隊しか出すことができない。たとえ防衛側に待機している部隊がいても後から追加で出陣させることはできない。また防衛側で同盟勢力に援軍を頼む場合、使者として君主所在都市に将を一人派遣しなければならない。この仕組みを悪用して、敵勢力同士の同盟をあえて結ばせる作戦というのを以前に書いた。すなわち、援軍到着前に都市を陥落させることで、同盟勢力に派遣された敵将を無傷のまま捕縛することが可能という技である。

こうして戦場に出ていない将を捕縛しどんどん処刑していくことで敵勢力は簡単に弱体化する。たとえば劉備軍を敵に回したとする。 CPU のアルゴリズムはあまり賢くないため、五虎将や諸葛孔明のような有力な将が同盟勢力に毎回派遣されていく。これを強襲作戦で無傷のまま捕らえて次々と処刑していけば、比較的簡単に蜀を弱体化・滅亡させることができてしまう。劉備の宝である五虎将や名軍師の皆さんと戦場で戦うことなくゲームが終わってしまうのだ。これではあまりおもしろくない。そこで、戦場に出ることなく無傷のまま捕虜となった敵将は処刑できないというルールを適用する。

例を挙げよう。呉の孫権が支配する寿春を攻略したところ、丁奉が捕虜となった。兵士数が最大値(水色)になっているため無傷である。すなわち、戦場で交戦した結果捕虜となったのではなく、丁奉が同盟勢力の蜀に派遣されたまま寿春が陥落したので捕虜となったものである。

この場合、登用を試みることはできるが、これに応じず降伏しないため、処刑することができない。したがって、逃がすしかない。これにより丁奉とは別の都市にてあらためて交戦することになる。なお、戦場で部隊を殲滅するなどして捕縛した将は、このルールの対象とならないため、処刑することができる。たとえば陳表は兵数が減っており、これは戦場で部隊を殲滅することによって捕虜となったものである。

この場合は処刑しても良い。

なお逃がせる領地が残っておらず、残り一国の場合はこの縛りルールは適用されない。遺恨を残すと統一できないルールであるため、登用に応じず決して降伏しない敵将は全員処刑することになる。

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