三國志Ⅴを相変わらずやっているが、数あるメインシナリオのうち三国鼎立は最高のシナリオである。人によっては序盤のシナリオのほうが楽しいという人も結構居るが、自分の場合は後半のシナリオのほうがむしろ好みである。

・劉備軍に五虎将が揃っており全員が経験も勇名も成熟している。敵に回すと単純に強い。宿命のライバル感が出ている。
・曹操軍も曹操が生存しており、魏皇帝即位イベントなどを経て最大の布陣が完成する。夏侯惇、張遼、徐晃、許褚、曹仁、曹洪など名将も軒並み経験・勇名が高く完成している。
・一方、孫権軍も陸遜などが大成しており水軍による地の利もあって負けず劣らずの存在感を見せている。

魏呉蜀のどの君主でプレイしてもやりごたえのある、まさに主要な将たちが成熟した晩年に繰り広げる最終決戦の様相を呈しているのだ。これが面白くないはずがない。

自分はいつも曹操でプレイするので攻略法をメモ。まず曹操自身の寿命が迫っており、敵国も国力・名将が揃っているため、存命中に統一するのであれば侵攻を急ぐ必要がある。姜維、徐庶は味方としてはともかく引き抜かれると厄介なことこの上無いので 1 ターン目に怒涛の褒美で忠誠度 100 にしておく。 220 年には皇帝即位、配下の将の忠誠度が全員 100 になる。国力を整えたら侵攻開始。まず上庸から漢中、梓潼を攻略。途中、魏延、張飛、馬超、張苞などの猛将が敵として登場するが、挑発により誘い込み包囲して一斉攻撃するなど、軍師の計で翻弄して捕縛しさっさと処刑する。翌年の 221 年に今度は南方の江陵に陣取る関羽およびその一味(関平、関興、関索、周倉など)を騎兵隊による速攻の嵐で孫権の援軍が来る前に撃破し全員処刑。あとは永安、江州、成都と関を避けて攻め上がり、劉備の首を狙う。成都を守る趙雲、黄忠はガン無視してとにかく敵君主の首を取るなり城を奪取するなりすれば勝ちである。そして三国鼎立の一方が崩れれば、残るは東呉の孫権のみ。寿春、下邳あたりに迎撃用の布陣を用意しておくと、孫権軍が北上して攻めてくるので、得意な平地戦で撃破し主要な将を捕縛して処刑してしまえば勢力は大幅に弱体化する。あとは赤壁の屈辱を晴らすのみ。こんな感じで遅くとも 5 年以内に大陸を制覇すれば曹操の代のうちに統一が可能である。

その他のお気に入りシナリオ。

臥龍出淵 : 曹操一強のシナリオ。ポイントは 1 ターン目で下邳、寿春を埋めてしまうこと。残りの空白地は暇なときに埋める。こうすると孫権が北上してくるので、得意とする平地の戦いで敵将を捕縛して主要な将を処刑してしまえば(以下略)
河北の嵐 : 弱小群雄が滅んでそれなりの勢力ばかりになっているのでやり甲斐がある。劉備の国力が弱小なので、真っ先に滅ぼして後顧の憂いを断っておくのがポイント。
星落五丈原 : 曹叡の時代。卑弥呼の使いが倭人朝貢してくる。物語の中心となる主要な将がほとんど没しており、魏が有利な状況。まずは弱小の蜀を滅ぼし、呉は寿春、下邳あたりに迎撃用の布陣を用意しておくと、孫権軍のほうから北上して攻めてくるので地上戦で(以下略)
曹操の台頭 : 呂布や孫策がいて、群雄の実力が比較的拮抗しており、人気のシナリオ。

反対に 3DS 版で独自追加されたシナリオはやや微妙。

呂布討伐戦 : コンセプト自体は面白いのだが、設定ミスなのか何なのか、劉備まで含めたあらゆる君主が暴政をおこない住民反乱で次々と自滅していく謎の状況が発生する。エディット機能で民忠・名声などを全勢力一定数上昇させておくなど調整が必要である。
五路侵攻戦 : 曹操・曹叡のシナリオが有るのに曹丕のシナリオが無いので追加されたのかは知らんが、まず皇帝に即位していないのでなぜか献帝の使いがやってくるし、司馬師が居ない(司馬懿と司馬昭は居る)など生存しているはずの将が何人も欠けているなどおかしなところがやたらと多い。ある程度の割り切りが必要。

ま、なんにせよ、ゲームとしてのバランス・完成度が非常に高く、シナリオもたくさんあるので、やり込み甲斐があるというものである。

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