三國志Ⅴでは内政命令書ひとつで全都市を開発するという極めてシンプルなものになっている。その反面、兵の訓練については、各都市ごとに命令書をひとつ消費して実施せねばならない。また金や兵糧といった物資は勢力ごとに一元管理となっている反面、兵については将に属するため都市ごとの管理が必要であり、予備兵も勢力全体ではなく都市ごとに管理される。したがって、内政や物資については勢力全体で管理すれば良いが、兵とその訓練については都市ごとに管理して、敵に攻め込まれないよう前線に兵数を配置するといったことをする必要がある。また侵攻によって自軍に被害が発生した場合は、その補充も考えなければならない。今回の記事では効率的な兵力管理について考察する。

まず兵の訓練については、三國志Ⅴでの仕様は以下の通りとなる。
・募兵によって集う兵数は実行した将の魅力と勇名と、都市の人口と君主の名声、および乱数にて決定される。
・訓練は単純に将の武力が高ければ高いほど効果的である。また兵を率いる将の武力も訓練度・士気の上昇幅に影響する。
・兵の訓練は将に所属する兵数が少ないほうがより効果的である。
・募兵の際は兵の再編成も同時に実施できる。

以前も書いたが、訓練度が 100 に到達してしまうとそれ以上兵を訓練することができないが、これをあえて訓練度 99 以下の兵を 1 人だけ混ぜることによって、さらに訓練ができる。この小技を繰り返すことによって、訓練度だけでなく士気も 100 まで上昇させることが可能である。また将が率いることのできる兵数は軍師または将軍でないかぎり 8,000 人までだが、大量に将を集めて 8,000 人ずつ配備すればひとつの都市にいくらでも兵を配置することができ、都市あたりの兵数については人口などに関係なく上限が無い。

そこで、武力がある程度高い将、目安としては武力 60 から 70 程度以上の将で、他に目立った特長の無いいわゆる雑魚は、この訓練に参加する要員として動員する。士気が 100 に到達していない将兵および訓練度が 99 以下の将兵はひとつの都市に移動させ、勇名や魅力が高い将で募兵する。その際、士気が 100 に到達していない兵はあえて訓練度 99 以下の兵を 1 人だけ混ぜることでトータルで訓練度が 99 以下になるようにする。そして、もっとも武力の高い将で訓練をおこなうのだ。これを 1 セットとし、各都市に予備兵がいる場合はそこを集約拠点として次々と移動していく。ターンごとに移動→募兵→訓練と繰り返すことで、やがてほとんどの兵が訓練度・士気 100 に近づいていく。このようにして訓練度・士気 100 に到達した者は兵力輸送要員として前線に順次送り込むことが可能となるのだ。

たとえば武力が低いが最大兵数の 20,000 人を率いることのできる軍師は、このように育成した兵を再編成時に割り当てることで、労せずして精鋭 20,000 人を率いることができる。また、侵攻によって兵数が減少した軍師・将軍の兵力も、後方から送り込んだ精兵を再編成することで簡単に最大兵数に復帰できる。これなら侵攻時に損兵率がいくらになろうとも、同じターンに後方から兵力を送り込み即座に補填することができるというわけである。あとは軍師と将軍の数を増やしていけば、常に圧倒的物量で戦いを押し切ることも可能となるわけである。

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