クロスバイクを買ったときに、今までシティサイクルであるサイサリスローグという自転車を使っていたと書いたが、この自転車の仕様があまり公開されておらずネットに情報も無いので記しておこうと思う。今でもある程度の距離を走る場合は GIANT のクロスバイクを使うが、それ以下の距離で主に近所で買い物をしたり荷物を運ぶなどの用途であればこれを使っている。いわゆるクロスバイク風の見た目をしているシティサイクルというジャンルの自転車である。

通勤通学などを目的としたクロスバイク風の街乗り自転車としてはサイクルベースあさひが発売しているオフィスプレスなどが有名である。昔はオフィスプレスのトレッキングとスポーツという種類があったが、いまは e, TR, TM, SP のように英文字表記になった。おそらく TR がトレッキングで SP がスポーツなのだろう。あさひはこのようなジャンルをコミューターバイクと称しているようである。

また他のメーカーの似たような自転車としてはブリヂストンの TB1 が有名である。オフィスプレスと並んで街でよく見かける車種である。これもロードバイクやクロスバイクで採用される仏式バルブではなく英式を採用しているし、他にもローラーブレーキやハブダイナモやオートロックスタンドやサークル錠など、やはりクロスバイク風だが実際にはシティサイクルであることを示している。 TB1 はブリヂストン純正タイヤを採用しパンクしにくいのが強みだろう。

サイサリスローグの仕様はあまり表に出ていない。発売しているのはセオサイクルで作っているのはサイモト自転車のようだがホームページにも掲載されていない。そこで自転車屋に仕様を聞いてみたところ本体重量は 16.8kg であるとのこと。つまりオフィスプレスのトレッキングよりは軽くスポーツ並、ブリヂストンの TB1 に近い性能ということになる。フレームやフロントフォークは 5ch のスレではアルミなら良いねと言われているが実際にはスチールであり、クロスバイク風自転車でよく使われているアルミではない。サドルはこれ系の自転車にありがちなスポーツタイプ。フロントギアはシングルでリアギアは 6 段とやや物足りないが平地オンリーなら十分。街乗りに必要なスタンド、サークル錠、フェンダー、チェーンケース、バスケット、オートライトなどが標準装備。バスケットが A4 サイズを意識した横長でこれもオフィスプレスに似ている。 GIANT の ESCAPE R3 が重量 10.7kg だから比べれば重いが、メンテナンスをこまめにすることで快適に走れる。

カスタマイズとしてはリアキャリア・リアバスケットを装備しているため荷物の積載量がかなり大きい。ボトルケージの取り付けも問題なし。ハイパワーライトを取り付けて夜間の走行も比較的安心。これに加えクロスバイクに標準装備されていたベルを移植して両手で鳴らせるようにした。光と音は派手で目立つほうが少しでも事故の確率を減らせて良い。

いわゆるシティサイクルなのであるがほぼ平地で往復 10km 以内程度の距離であれば十分乗りこなせるし、スピードも時速 20 〜 30km 程度は普通に出る。買い物などを中心とした普段使いには十分である。もちろん本物のクロスバイクのほうがずっと速く長距離走行に向いているのは当然だが、スポーツバイクは普段使いするには色々とデメリットもあるのでこれからもうまく使い分けていきたい。

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