三國志Ⅴにおける陣形・兵器には色々なものがある。兵器を開発すれば陣形を強化できるが、これには大まかに 2 通りの方法があり、同盟した勢力と一緒に時間と金をかけて研究する方法と、イベントをクリアすることで開発することができるものがある。兵器を開発することによる効果は、雁行・密集のように長所を少し伸ばす程度のやや地味なものもあれば、鶴翼・方円のようにとんでもない大きな効果をもたらすものもある。いずれにせよ、陣形の強化はすべての将・部隊に影響するものであるから、できればぜひ実現したいものである。言い換えれば兵器開発は元の陣形のバランスを崩してしまう危険性も秘めている。なお CPU 側はランダムに陣形強化できるというシステムになっているらしくなかなか卑怯である。

同盟禁止という縛りの中では強化騎兵(錐行)、発石車(方円)、筒袖鎧(長蛇)、戦車(鋒矢)、連弩(鈎行)、闘艦(楼船)は開発不可能となる。またイベントで開発できる兵器の中には難易度に差がある。たとえば木牛(箕形)、蒙衝(走舸)は都市の内政値が低いことを条件としているため善政を施す君主は開発が難しいことになる。軽装鎧(偃月)は異民族の襲撃がある都市に君主を配置する必要がある。軍楽台(鶴翼)は非常に難易度の高いイベントとなっている。そんな中、ゲーム後半になると発生するイベントがある。それが虎戦車(衡軛)の開発イベントである。

この虎戦車のイベントは、支配都市 25 以上の大勢力になってから発生するという条件である。これはその時点で中華の大勢が決しているような情勢であるが、加えて他勢力を一年以内に脅迫つまり降伏勧告し成功させる必要がある。この降伏勧告を成功させるというのは一見難しいようだが、実は簡単かつ確実に達成することができる方法がある。わざわざ敵勢力を劣勢に追い詰めなくてはならないという必要性も無いのだ。今回はその方法を紹介しよう。

まず司馬徽がプレイヤー君主のもとを訪れ、無血開城の必要性を説いてくる。

さっそく前線から遠い後方の都市に義理が低くて裏切りやすく、なおかつプレイヤー君主とはさほど相性が離れていない将を配備する。条件を満たしていれば誰でも良いのだが、ここでは王凌を抜擢することにする。まずは王凌を都市に 1 人だけ配置して太守にする。兵士数は 0 人にしておく。

反乱が起きるようにわざとアイテムの授与と没収をおこなう。王凌は義理が 3 と低く野望が 12 と高いので、今回の役にはうってつけである。

案の定、季節の変わり目に反乱を起こしてくれた。

将がひとりだけの都市で反乱を起こした場合、独立勢力となる。兵士数 0 人にしていたはずなのに、独立君主のもとにはどこからやって来たのかまったくわからない士気や訓練度もやたら低い得体の知れない謎の兵士たちがなぜか増えている。

まずは懐柔である。物資を送って敵対度の低下をはかる。この物資は降伏勧告に成功すれば自動的に回収されるので、まったく惜しまなくて良い。

敵対度が 0 になったところで、次に降伏勧告をおこなう

成功すると領土が元に戻り、反乱を起こした将は再び臣下となる。ただ元に戻っただけだが、降伏勧告に成功したのでイベントはクリアとなるのだ。

虎戦車が開発可能となる。

開発には 3 ヶ月の期間を要するが、同盟して共同研究が必要な兵器に比べると実に短い期間である。

こうしてゲーム後半には虎戦車(衡軛)を利用することができるようになる。衡軛の陣は兵器開発前はなかなか微妙な陣形だが、虎戦車によって攻防が強化されるだけでなく、機動力が上昇し火計まで使えるようになるというのが大きい。一気に有用な陣形になる。

このように虎戦車の開発イベントでは前線から遠い後方の都市で反乱を一度わざと発生させ、それを懐柔することでイベントの成功フラグを立ててしまうというのが簡単な方法である。なお、大勢力になると名声も自ずと高くなり、新規に獲得した都市の民忠誠度も最初から高くなる。洛陽や許都など最初から支配しているものの民忠誠度が初期のままになっているような都市であえて反乱させて、その後降伏勧告により無血開城させることで民忠誠度を一気に 90 以上にリセットしてしまうという副次効果もこの方法では見込まれるのである。

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