三国が鼎立すると盛り上がるが、それ以外のシナリオでもエディット機能を駆使することにより、非常にエキサイティングなゲームバランスを実現できることがわかってきた。

たとえば、曹操一強であることで有名なシナリオ 5 臥龍出淵。これは赤壁の戦い直前の 208 年冬を舞台にしたシナリオであるが、エディット機能により孫権劉備はもちろん、劉璋馬騰など周辺勢力を強化することにより、たとえ最大勢力である曹操といえども前線を死守するのに相当な戦略を強いられることになる。

以下の例では、周辺勢力を一律して強化した例だ。全勢力の名声をプラス 100 、金や米をプラス 5 万、全都市の民忠誠度をプラス 10 、予備兵をプラス 10 万、さらに将の数が少ない劉璋などの弱小勢力には新武将や SP 武将の水滸伝武将を配属させて、大幅に強化した。もちろんエディット機能は初期状態で編集に利用するのみで、それ以降は封印する。

たとえば劉備は普通にプレイすると兵や物資が絶対的に少ないため難易度超級であっても弱小勢力であり君主の劉備を葬ることで簡単に倒せてしまう。ところがこのようにエディットすると、配下の関羽、張飛、趙雲、諸葛亮、その他の有能な将にいきなり士気の高い兵が配属されるため、たとえ領土が一カ国でもとても一筋縄では倒せない。さらには孫権と同盟を組んですぐにでも総数 50 万以上の大兵力を背景に次々と押し寄せてくるため、国境を死守するだけでも命懸けである。この三國志Ⅴでは将の率いることのできる兵数は軍師を除くと将軍位の数には限界があり、その将軍位の数はたとえ大勢力であろうと一律である。したがってこのような大軍同士の戦争では限りある将軍をどのように国境線に配置するかが鍵となり、兵士を 20000 率いることのできる軍師の数も非常に重要である。一般の将は兵を 8000 しか率いることができないため、大兵団で押し寄せる彼らの防波堤としてはどうしても不足となるのだ。なお、曹操側からすると、早めに長沙を占領して将兵を配置し、孫権や劉備を西方へ進出させないよう包囲するのが肝要となる。とはいえ、これも簡単には維持できない。

三國志Ⅴでは難易度設定を上級にして CPU にチートさせるよりも、エディット機能で敵対勢力を強化するほうが面白いと以前にも書いた。これは全くその通りで、自他共にエディット機能で国力を充実させることで、いきなり大兵団同士の緊張感のある戦いを実現できる。一瞬の気の緩みで、前線を突破されてしまい、戦況をひっくり返されてしまう。史実とは異なるものの、これはかなり面白い。これに加えて様々な縛りプレイを合わせると、ゲームとしてはまさに最高の出来となる。エディットの方法次第で無限に遊ぶことができる。

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