以前、エディット機能を活用することにより三國志Ⅴのゲームバランスを自在に調整できることを書いた。だが、ゲームバランスの調整以外にも、これだけは編集したほうが良いという項目がある。

それは都市の人口である。

そもそも三国時代というのは人類の歴史上でも大量の死者を出したことで知られる時代であり、中国大陸の人口はこの百年間で激減している。後漢末には約 5,000 万人いた人口は、三国鼎立時代には 1,000 万人を割り込むほど減少しているのだ。ところがゲームでは事情が違う。年が経過するごとに約 3% 程度都市の人口が増えるため、後のシナリオになるほど都市の人口が増加しているのだ。いくらゲームとはいえ、これはどう考えてもおかしい。

そこでエディット機能を利用し、都市の人口を調整するのが望ましい。具体的には、初期のシナリオほど都市の人口を多めに設定し、後の時代になればなるほど人口を減少させていくのだ。また、そもそも中原の主要な都市に大量の人口が集中しているのが本来の姿だ。中原の主要な都市の人口をそれぞれ 30 万から 50 万人程度と多めに設定し、江東巴蜀の人口は少なく編集するのが歴史に忠実な設定となる。

ただこのように史実に基づくように編集すると、ただでさえ強いがさらにどんどん有利になっていく。そこで後半のシナリオでは三世紀の気候変動を考慮し、黄河以南に民が移動したものと仮定して、華北から華南に人口の配分を移動すると良いだろう。

少なくとも人口に関してはどう考えても史実から乖離しすぎているので、これは編集したほうが良いというわけである。

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