占卜幸運対応の難しい特殊能力のひとつだが三國志Ⅴの中でもちょっと変わったスキルである。効果については Wiki にも情報があるが一部正確でないところもある。いずれも効果の発現がランダムであり、効果の中には味方にデメリットのあるものも少なからず存在する。そこでデメリットとして何があるのかを正しく把握し許容可能かどうかを見極めながら使うのが肝要となる。今回は占卜・幸運の効果について整理する。

<占卜>
ハズレ(次のターンの天候・風向きがわかる):一見何も起こらないようだが、術者に経験値 300 が加算されるので育成という観点では全くの無駄では無い。
誰かに落雷:敵味方のいずれか 1 部隊に落雷で大ダメージと混乱。雷が味方に落ちることもあり当然ながらこの場合デメリットのひとつ。
敵将大怪我:敵将の 1 人が大怪我する。敵将の体力もほぼ 0 に近くなるため、計略や術などのアクティブスキルを封じることができる。
敵将退却:戦場から敵 1 部隊が強制退却する。ただし捕縛を狙っていた将に退却された場合はデメリットともなり得る。
敵全部火計:晴れ時のみ敵部隊が全部炎上。通常の火計は死亡率 0% で減少した兵すべてが負傷兵となるが、こちらの場合は死亡率は通常攻撃と同様の判定となる。ただし火神持ちは着火しても被害を受けない。
城全部火計:晴れ時のみ城が全部炎上。死亡率は上の敵全部火計と同様。味方部隊が城に滞在していたら一緒に被害を受ける。デメリットのひとつ。ただし火神持ちは着火しても被害を受けない。城の占領状態に関係なくたとえ城が無人でも発生する。
敵全部水計:水上に敵部隊がいるときのみ対象の兵数が減少。水神持ちでも被害を受ける。
体力回復:味方のいずれかの将の体力が最大値まで回復する。
士気変動:味方全部隊の士気が +15 または -15 する。士気減少はデメリットのひとつ。激励を使えば即回復できる。
寿命変動:味方の将 1 人の寿命の内部値が 1 ポイント変動する。寿命が縮む場合は場合にもよるがデメリットのひとつ。
能力値上昇:味方の将 1 人の能力値が 1 ポイント上昇する。

占卜は術者が体力 50 を消費して実行するアクティブスキルであるため、能動的にランダム事象を引き起こすことができる。ただし効果の約半分程度はハズレ(次のターンの天候・風向きがわかる)であり、またデメリットをもたらす場合も少なくはない。デメリットとしては味方へ落雷、敵将逃亡、城全部火計、士気減少、寿命減少である。このうち城全部火計は火神で、士気減少は激励でカバーできる。味方への落雷は低確率だが大ダメージでありデメリットとしてはかなり大きい。敵将退却はいわゆるレッドカードであり、サッカーのルールを思い出せばわかるが部隊数が減るというのはそれだけで戦況の優劣に影響する。ただし捕縛を狙っていた将に退却された場合は敵将逃亡となりこれはデメリットともなり得る。すなわち、激励持ちを従軍させ、どうしても捕縛したい敵将がいない、味方が城を占拠していない、寿命減少は無視しても良いときに占卜を発動する場合、デメリットとしては味方への落雷のみになる。なお、セーブ・ロードの試行禁止という縛りのルールでは、占卜の効果を有利なものになるまでリロードするといったプレイは禁止である。

<幸運>
敵に落雷:敵のいずれか 1 部隊に落雷で大ダメージと混乱。こちらは占卜と異なり味方に落ちない。
敵将大怪我:敵将の 1 人が大怪我する。敵将の体力もほぼ 0 に近くなるため、計略や術などのアクティブスキルを封じることができる。
敵将退却:戦場から敵 1 部隊が強制退却する。ただし捕縛を狙っていた将に退却された場合はデメリットともなり得る。
敵全部火計:晴れ時のみ敵部隊が全部炎上。通常の火計は死亡率 0% で減少した兵すべてが負傷兵となるが、こちらの場合は死亡率は通常攻撃と同様の判定となる。ただし火神持ちは着火しても被害を受けない。
城全部火計:晴れ時のみ城が全部炎上。死亡率は上の敵全部火計と同様。味方部隊が城に滞在していたら一緒に被害を受ける。幸運の場合は唯一のデメリットとなる。ただし火神持ちは着火しても被害を受けない。占卜と異なり敵軍が城に滞在しているときのみ発生する。
敵全部水計:水上に敵部隊がいるときのみ対象の兵数が減少。水神持ちでも被害を受ける。
士気上昇:味方全部隊の士気が上昇する。占卜と異なり士気減少のパターンは無い。味方部隊が全員士気 100 でも発生する。

このように整理すると、城を占拠していないか、あるいは城にいても火神持ちの場合、ほぼデメリットは無いことになる。城全部火計はたとえ着火済みであったとしても重ねて火による被害が発生する。したがって防衛時は城を火神持ちに守らせること、侵攻時は火神持ちに城を占拠させることを徹底すれば味方の被害を防止できる。つまり火神・幸運は相性の良い組み合わせであることがわかる。幸運はデメリットの少ない、パッシブスキルとして発動する占卜のようなものである。発動はランダムであるため、幸運持ちが居ても戦争中一度も発動しないことも十分にあり得る。敵に落雷、敵将大怪我、敵将退却、士気上昇は前提条件が必要ないため比較的発生しやすい。幸運持ちが複数居る場合、発動判定も将の数だけ個別におこなわれる。

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