老化は治療すべき病なのか

現代のバイオエシックスは、生命の始まりだけを扱うものではない。生命科学が進むほど、倫理の問いは、胚、配偶子、ゲノム、脳、医療判断だけでなく、老い、長寿、介護、健康寿命、世代間資源配分へ広がっていく。これまでの既稿では、生 … 続きを読む

遺伝情報は本人だけのものなのか

現代のバイオエシックスは、生命科学が何を作るのかという問題から、生命科学が身体由来情報をどのように社会制度へ組み込むのかという問題へ広がっている。[1][2][3]これまで、生命を作る時代の倫理、脳オルガノイド、幹細胞由 … 続きを読む

医療 AI と人間の判断

医療 AI を考えるとき、最初に確認すべきことは、AI が便利かどうかではない。医療は、病名を当てる作業だけではなく、患者の不安を聞き、症状の背景を整理し、検査の必要性を判断し、治療の利益と害を比べ、本人の価値観を確認し … 続きを読む

脳のデータは誰のものか

脳のデータは誰のものか。この問いは、単に「検査結果の所有者は本人か、病院か、研究機関か」という管理上の問題ではない。脳データは、脳波、神経活動、脳画像、脳インプラントの信号、反応時間、注意状態、睡眠状態、感情推定、認知負 … 続きを読む

生命を作る時代のバイオエシックス

バイオエシックスは、生命科学の進展に対して、単に「どこまで実験してよいか」を問う分野ではない。脳オルガノイド、ヒト–動物キメラ、異種移植、幹細胞由来胚モデル、人工配偶子、ヒトゲノム編集が同時に進み始めた現在、問われている … 続きを読む

人間の注意と認知はどのように消費され始めたか

スマホ依存という言葉は、現代の問題を説明しているようで、実はかなり粗い。人間はスマホという物体そのものに依存しているわけではない。スマホは、連絡、決済、地図、認証、写真、音楽、メモ、検索、読書、業務連絡を束ねる生活端末で … 続きを読む