三國志Ⅴでは何度も書いている通り壁役の存在が欠かせない。敵将の強力な攻撃を壁役が受け止め、後ろから挑発などの射程の長い計略を仕掛けたり、弓神持ちによる強力な弓矢を浴びせたり、味方の将軍による速攻&突撃といった高火力な攻撃を繰り出すのである。今回は壁役に適した軍師についてまとめてみたい。

壁役の定義だが、最初から次の条件を満たす者とする。
・方円の陣が使える
・知力 90 以上、政治 80 以上(軍師の資格がある)

まず方円の陣は側面・背後補正を無効化しまた最高の防御力を誇る陣形であるため、たとえ武力の低い軍師であろうとも敵の攻撃・移動を食い止めることができる。また軍師の資格があるということは最大兵数の 20000 人を率いることができるため、当然ながら兵数が多いと防御力も高いし、火力の高い突撃を受けたくらいでは部隊を殲滅されることはないと言えるだろう。加えて軍師は知力も高いため敵の計略で崩される確率も少なくて済む。すなわち方円の陣を使える軍師を複数配置したならば、その壁を突破することは容易ではないのである。

上に挙げたこの条件に当てはまる壁役が務まる軍師は知力の高い順に諸葛亮、司馬懿、郭嘉、荀彧、龐統、賈詡、田豊、鄧艾、法正、張昭、程昱、楊修、馬良、陳宮の 14 人である。

諸葛亮
以前に書いた通り最高の知力 100 から繰り出す混乱・心攻や占卜・天変が使える。沈着・反計も持つため敵の計略もまず通じない。死にスキルもほぼ無くまさに最高の軍師であろう。

司馬懿
挑発・潜入が有用でアイテム「山海経」を持たせれば諸葛亮と同様に最高の知力 100 かつ占卜・天変が使えるようになる。諸葛亮は水軍も使えるが司馬懿は錐行・長蛇が使え平地・山岳での移動が速い。史実においては実は大将軍など将軍位を歴任して魏の軍事面のトップとして活躍した司馬懿であるが、三国志演義やゲーム上ではまさに諸葛亮と双璧を成す軍師である。

郭嘉・荀彧
魏の曹操の懐刀として活躍した両名。いずれも知力 98 と高水準の知力を誇り混乱・同討・沈着・探知を使えるなど共通点も多い。荀彧は落穴・落石など守備に向いたスキルを持ち、郭嘉は機動力の高い陣形と心攻スキルを持つ点が相違である。両名とも曹操と相性も良く義理も最高値の 15 であるためまず裏切ることも無い。

龐統
こちらも知力 98 を持ち諸葛亮と同様に占卜が使える。また差別化としては同討・火計などやや攻撃的な計略を習得する。劉備にとっては諸葛亮と同様に壁役として頼りになる軍師であろう。

賈詡
郭嘉・荀彧と並ぶ曹操の謀臣団の一人であり、籠城・火計・潜入スキルが差別化のポイントとなる。多くのシナリオで曹操の配下であり初期経験値が高い上に長寿なところも特徴である。

田豊
袁紹の軍師である。今までに挙げた軍師との差としては混乱・挑発の両方が使えるため、敵を無力化することに長けている。もちろん壁役も務まるため史実でも田豊を重用していれば官渡の戦いでの袁紹の敗戦も無かったであろう惜しまれる軍師である。

鄧艾
蜀を滅ぼした名将。三國志Ⅴのゲーム上は軍師としての資格を持つ。登場は 216 年とやや遅めであるがまず速攻が使える点が特徴である。また経験値 8000 で応射を習得するため敵の弓矢にも反撃できる。衡軛・長蛇を持つため険阻な蜀の地形においても壁役が務まる。

法正
劉璋・劉備に仕えた蜀の軍師。伏兵・火矢・潜入・速攻・土砂といったスキルがどれも役に立ち最後に憶える激励も有用なため死にスキルが無い。法正が居れば夷陵の戦いでの大敗も無かったという諸葛亮の言葉は伊達ではない。

張昭・張紘
それぞれ武力が 14, 13 と低いため壁役としては心許ないが貴重な孫呉の壁役である。張紘は知力 89 であり軍師に育てるためにあと知力が 1 ポイント必要である。孫権陣営は文武に優れた名将が多いが方円の陣が使える軍師がこの二名しか存在しないのが弱点であろう。とは言え孫権軍の場合、水軍が使える軍師こそが水上での盾としても機能するわけだから別の強みを持つわけである。やはり水に長けた勢力であることがわかる。

程昱・楊修
武力は低めだがそれぞれ挑発や混乱を持ち敵の足止めに活躍する。曹操軍は方円を使える軍師が司馬懿・郭嘉・荀彧・賈詡・鄧艾・程昱・楊修と 7 名もいるため壁役には困らないと言えるだろう。曹操自身も含めるとこれら壁役以外にあと 2 名の軍師または大将軍を連れていけば最大兵力の 20 万での侵攻も可能となるのである。しかも陣営には夏侯惇・荀攸・郝昭・陳羣なども居るし、シナリオによっては徐庶・姜維なども居るため、この 20 万での侵攻も比較的簡単に実現できる。

馬良
こちらも方円を使える劉備の軍師だが武力が低く、また登場が遅い割にはスキルの習得にも経験値を必要とするため、戦場での即戦力となりにくい点が惜しまれる。

陳宮
呂布の貴重な軍師。ただでさえ呂布軍は知力の高い将が少なめであるため、内政面も含めて勢力の鍵となる将である。陳宮も攻撃的なスキルが乏しいため戦場ではどちらかと言えば純粋な壁役になるだろう。

番外編
最初から軍師の資格を持つわけではないが、郝昭・趙雲は方円の陣が使えアイテムひとつで軍師の資格に届き、また武力も高いため優秀な壁役になれる。郝昭は籠城・反計・逆境・応射など守備的なスキルを多く持ち、趙雲は無双を持つ武力 98 の猛将であるから軍師にしたならば壁役としては非常に堅牢である。趙雲はさらに速攻・騎射スキルを使え偃月のような突撃陣形も持ち初期勇名も高く攻撃面でも優秀であり三國志Ⅴでは最強クラスの戦士の一人である。

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