孫権領の廬江、江夏、長沙、予章と進軍を続け、いよいよ呉の地を陸軍中心で攻略するシリーズの第五弾で残る都市をすべて攻め滅ぼす。まずは袋小路となった廬陵と鄱陽に追い詰めた孫権の残党を掃討する。退却する都市のなくなった将を捕縛すると観念したのか登用に応じ配下になることもある。その場合は曹操軍の貴重な水軍戦力の一翼を担ってもらう。
まずは廬陵から。敵の水軍部隊を撃破することで楼船・走舸の陣を習得できると前回書いたが、これまで揚州・荊州南部での連戦を重ねた結果として多くの将が水軍を使えるようになっているはずである。ここからは完全に陸路のみで侵攻することは不可能なので水域を行軍する必要があるが、楼船・走舸の陣を使える将が多ければあとは敵の水計にだけ注意を払えば良い。地の利を有する孫呉に対しても、その優位性を喪失させかなり有利な状況となっているだろう。
諸葛亮の占卜によって偶然にも敵全部火計が発動。この敵全部火計は三國志Ⅴのゲーム上においては水上の部隊であろうとも着火する唯一の技である。河川区域に滞在していた全琮の軍船が着火し炎上した。
廬陵郡の治所である高昌県を落とし、周泰を追い詰めた。猛将・周泰による必死の抵抗で味方の兵を失い戦力の損失が出るのを避けて、敵の射程圏外を包囲した上でアウトレンジ戦法として火計と弓矢によって兵数をジリジリと減らしていく。鉄壁の防御力を誇る周泰といえども最大射程が 2 ということもありこれでは何も抵抗することができない。籠城して動けないままひたすら火や矢を浴び続けることになる。
周泰は水神・無双・鉄壁・陣立スキルを持つ優れた水軍頭領であり、もし投降させることができれば今度はこちらの優秀な戦力となってくれることだろう。しかし今回のプレイでは周泰は降伏に応じなかったため、遺恨を抱く将を残して統一するのは禁止という縛りから、涙を呑んで斬首処刑することとなった。
次に中国大陸最大の淡水湖を抱える鄱陽へ侵攻する。ここは三国志演義において赤壁の戦いのモデルとなったともいう明の朱元璋による鄱陽湖の戦いで有名である。
孫権軍の降将である李異や潘璋も加え、ついに曹操軍も全部隊が水軍となった。鄱陽はいずれの都市から侵攻しても必ず広大な鄱陽湖を渡る必要があるため陸路からの侵攻は完全に不可能である。ここに至るまでに水軍を育成しておく必要がある。
無事に湖を渡ることさえできれば陸戦となるためあとは平地・山岳陣形に切り替えて戦うことができる。ただし陸路は狭いため敵の計略や水軍による攻撃を受けないよう注意が必要であるが、対岸まで来ることができれば都市陥落も順当に進めることができるだろう。なお孫権軍は水軍に熟達しているのだから、兵站の守りも疎かにしてはならない。
評定にて趙雲から呉の首都・建業の攻略を提案される。
しかし時を同じくして曹操軍の古参の一人である鎮東将軍・于禁が病没してしまった。古参の将が薨去するということは、他の将軍や曹操自身も寿命が近いということであるから、曹操一代のうちに大陸統一を実現したいのであれば急ぐ必要があるだろう。幸いなことに統一はもはや目の前である。
ここで建業攻略前に曹魏陣営を確認してみる。すでに曹操、関羽、張遼、夏侯惇、趙雲といった重鎮はいずれも勇名が最大の 10000 に達している。張遼は占卜によって政治が 1 ポイント上昇し、これによって軍師に育てることに成功している。大将軍は夏侯惇でも良いのだが今回は関羽とした。いずれにせよ陣立スキルを有する者が大将軍に向いているだろう。最大兵数 20000 で陣形の即時変更が可能ということは君主・軍師と完全に同格となるからである。
驃騎将軍と車騎将軍にはそれぞれ馬超と黄忠。他の曹操軍の名だたる将軍も四征将軍・四鎮将軍の地位にいる。
曹操の太子である曹丕も江東平定における大功から征東将軍にまで出世している。水軍や突撃陣形も習得しており勇名値も 8000 と非常に高く、ここまで立派に育てれば武帝・曹操の崩御した後も魏の二世皇帝・文帝として見事に国を継ぎ治めてくれることだろう。
そして満を持して呉の首都・建業へ出征する。
呉の降将・徐盛も加え、ついに全員が楼船の陣である。
水軍が 10 部隊並んだ様はまさに壮観で、これならば赤壁の戦いの屈辱も晴らすことができよう。
建業も鄱陽と同じく江水の広大な水域を通過することなしに侵攻することは不可能な地形である。しかし水軍さえ使えれば下邳からは 1 ターンで対岸までほぼ達することができるため、対岸からの上陸後は陸戦に持ち込むことができる。
敵の水計を喰らう前に上陸し、敵の迎撃部隊は即座に殲滅。上陸後は平地・山岳の陣形に切り替えれば良い。
石頭城を守備する陸遜は火神スキル持ちであり得意の火計にて防戦をしてくる。
火神での着火範囲は隣まで自動的に延焼するものなので避けづらいが、石頭城は水域と隣接しているため水軍を使える軍師なら楼船に陣形を即時変更して火を避けつつ水面から攻撃を加えることができる。
石頭城が陥落し陸遜も捕虜となった。いよいよ孫権の待つ秣陵県へと全軍進軍する。
孫権は魚鱗の陣による突撃で抵抗してくる。呉の将は水上での戦いは得意だが陸戦ではたとえば魚鱗しか使えないなど不器用なところがある。これなら守備力が低いので倒しやすい。
また敵の突撃による被害も曹丕の治療ですぐに負傷兵を回復させ立て直す。
孫権を包囲した。建業陥落は目前である。
ここで勇名 10000 の猛将・関羽の奮迅スキルを発動させる。
クリティカルも発生し合計 13000 程度の敵兵を蹴散らした。まさに三國無双のような大打撃である。このように一撃で 10000 以上の兵数を減らせたりする火力の高さ・豪快さが三國志Ⅴの魅力のひとつでもある。
とどめは曹丕の鋒矢の陣による突撃にて孫権を捕縛し捕虜とした。
もはや最後の袋小路であることもあり敵将の投降は期待できない。最後まで降伏に応じなかった勇名 5000 以上の敵将はどんどん処刑していく。
すでに曹操の名声も最大値の 1000 に達しており今さら慈悲を施す余地もない。敵将を逃しても後顧の憂いとなるだけである。
孫呉の大都督・陸遜も惜しいが処刑してしまう。ここまで来たら投降して味方の将として活躍してくれる可能性はほぼ無い。
アイテムを没収するため孫権は今回だけは逃しておくことにする。
孫権軍の将からアイテム皆伝の書と孫子の兵法書を入手することができた。すでに魏都・洛陽に凱旋した曹操のもとに届けられる。
これによりすべての陣形と水神スキルを使えるようになった。これで曹操は水軍も使えるし水上から幻術や弓神で攻撃を仕掛けることもできる。ただ、建業が陥落した今となってはもう水軍の出番も無いだろう。
主要な敵の将軍を殺害したことにより孫権軍は大幅に弱体化し滅亡寸前である。しかもこの先の都市は水軍を必要とせず陸路のみで攻略可能である。
統一を目前に魏の武帝・曹操は魏都・洛陽へと凱旋した。後を任された将軍らは余勢を駆って孫権の逃亡した呉郡呉県へと侵攻する。
今回は次代を担う若手の将軍を中心に編成し攻め込むことにした。
あっという間に無錫県に籠城した孫権を追い詰める。
ここで木鹿大王による猛獣スキルを発動する。猛獣スキルは射程 3 と長くこれを無効化するスキルも存在しないため対処の難しい特殊能力のひとつである。
猛獣スキルによる攻撃を受けると部隊が混乱することもある。これで城を守る部隊を攻撃されたらたまらない。
孫権は最後の都市・会稽郡へと退却した。
会稽もほぼ陸路のみで攻略できる。烏程県へと逃れた孫権に突撃をかけ捕縛する。
捕虜となった孫権は投降の道を選ばなかったようだ。それならば処刑するしかない。
こうして逆臣・孫権は曹操軍の前に屈してその生涯を終え、孫呉は魏に攻め滅ぼされたのである。
これにより曹魏が中華統一を果たし今回のプレイは終了となった。
ここまで五回に渡り陸路を中心に孫呉の各都市を攻める手順を示した。三国鼎立シナリオの呉は難攻不落の都市を数多く有し、一見水軍なしに攻めることは難しいように見える。しかし、これまで示した攻略手順で攻め入れば陸軍中心でも攻め滅ぼすことができると理解できたことであろう。孫権領は最初に攻略した廬江こそがまさに要諦であり、この都市が陥落すると立て続けに領土を攻略することができる。逆に孫権でプレイするならば、廬江こそが最重要都市でありここを絶対に敵に陥落されてはならないというわけである。